うさぎにとって上下に生えた大きな前歯は、トレードマークのようなものですよね。
うさぎのお口にはちょっと大きめに感じる前歯を使って、上手にえさを食べる姿が何ともかわいらしいです。
うさぎの歯には、切歯と言われる前歯と、臼歯と言われる奥歯があります。
歯は、１年で１０～１２㎝も伸びています。
放っておいたら伸び続けてしまいますが、食べ物を食べたり、かじり木をかじったりすることで歯の成長を調整しています。
では、うさぎの歯も人間の歯と同じように折れたりしてしまうのでしょうか。
うさぎの前歯が折れたら！？
うさぎも、人間と同じように前歯が折れることがあります。
歯を硬いものにぶつけたり、硬いものを噛み続けたりした場合です。
飛び降りた際に、着地に失敗して顔面を強打してしまった場合も、折れてしまうことがあります。
では、一度折れてしまったら、もう二度と生えてこないのでしょうか。
答えは「いいえ」です。
それが人間とは違うところですね。
うさぎの前歯は、一度折れても３週間～１カ月の間に生えてくるようです。
とても便利ですよね。
ただ、折れたと思っていても実は抜けていたり、歯根に問題があったりする場合は生えてきません。
切歯が根元で折れた場合は、歯髄という神経や血管が通っているところも折れている可能性がありますので、すぐに病院へ行きましょう。
うさぎは、前歯が折れてしまうと上下の噛み合わせが悪くなり、歯が生えてくるまでの間、食欲が落ちる場合があります。
これは、上下の歯があることで上手に歯を擦り減らしていたのに、片方の歯が折れたことによって残ったほうの歯が伸び続けるためです。
噛み合わせが悪くなると、えさを食べこぼしたり、野菜を噛み切れなかったりするようになります。
うさぎの食欲が落ちてきたら、一度病院で相談してみましょう。
まとめ
歯が折れたり抜けたりしたことが原因で、前歯がどんどん伸び続けるようになったら、どうしますか。
飼い主さんの中には、自分でやすりなどを使って歯を削ったり切ったりする人もいますが、よほど慣れている人以外は、獣医さんにお願いすることをおすすめします。
また、折れかかってまだ歯が付いている場合も、自分で切断しようとせず、獣医さんにお願いしましょう。
お口の中は非常にデリケートなので、自分で処置しようとして、逆に悪化させては大変です。
