触れてみたい野生動物に、必ずといって良いほど名前があがるのがコアラです。
かわいらしい表情やユーモラスな動きは、さまざまなイメージキャラクターに使われているほど人気のある動物です。
日本国内では、動物園でコアラの姿をみることはできますが、野生の生息地は限られています。
コアラの生息地といえばオーストラリアが有名で、実際に訪れた方もいるでしょう。
それでは、野生のコアラはオーストラリアにしか生息していないのでしょうか。
野生のコアラはオーストラリアだけに生息!
野生に暮らすコアラの生息地は、オーストラリアに限られています。
オーストラリアのなかでも、クイーンズランド州南東部、ニューサウスウェールズ州東部、ビクトリア州、南オーストラリア州南東部に生息しており、西オーストラリア州、タスマニア州には生息していません。
オーストラリア中央部や北部、西オーストラリア州南西部では、コアラ科コアラ属の化石がみつかっているため、これらのエリアでは昔、現在のコアラに似た動物が分布していたと考えられています。
オーストラリア大陸の、熱帯雨林や温帯のユーカリ林に野生のコアラは生息していましたが、ヨーロッパ人の入植により生息域は減少。
1930年代までに、本来の50パーセント以下の生息域となります。
生息域の減少はコアラの個体数減少に結びつき、個体数の減少は現在も続いています。
減少するオーストラリアのコアラの数!
オーストラリアのコアラ財団の調べで、オーストラリアに生息するコアラの個体数は10万頭以下と発表していますが、政府そのものは明確に判断していないのが現状です。
外敵による捕食や、病気などもコアラの数が減る一因ですが、開発による生息地の減少が大きなウエイトを占めています。
野生のコアラが生息しているニューサウスウェールズ州、推定3万6000匹のコアラがいますが、このエリアにおいても個体数減少の問題が続いています。
そのため、コアラ保護のための予算を組み、コアラの数を増やすことの取り組みを公表しました。
まとめ
野生のコアラは、オーストラリア大陸のクイーンズランド州南東部や、ニューサウスウェールズ州東部などの一部のエリアに生息しています。
コアラの数は年々減少しており、州の取り組みにより対策が取られています。