日本の馬は農用馬(約26%)、競走用馬(約53%)、乗用馬(約15%)、在来馬(約2%)に分けられます。
農用馬とは地方競馬、肉、イベント、農耕運搬に用いられる馬です。
競走用馬は、中央競馬と地方競馬に分けられます。
乗用馬は競技用と乗馬用です。
在来馬は保存、乗用、観光の目的で飼育されています。
それぞれの推移を見てみましょう。
日本にいる馬の頭数はどれくらい!?
日本には約6万頭の馬がいます。
それぞれの割合は、上で述べた通りです。
ではその数は、どのように推移しているでしょうか。
農用馬の飼育は50年代には約1.5万頭、60年代には約2.2万頭いました。
しかし平成7年頃をピークに減少し、最近では約1.2万頭います。
地域別にみると北海道が圧倒的に多く、約8割を占めています。
次いで青森、鹿児島の飼育数が多いです。
次に競走馬についてですが、50年代には約3.9万頭、60年代には約3.8万頭、現在では約2.7万頭が飼育されています。
飼育戸数、馬の頭数ともに減少傾向にあります。
ほとんどの馬が北海道で飼育されています。
乗用馬については約2.2千馬おり、乗系馬の飼養頭数は増え、小格馬の飼養頭数は減少しています。
日本在来種の北海道和種馬は1,673頭、長野県の木曽馬は162頭、愛媛県の野間馬は82頭、長崎県の対州馬は26頭、宮崎県の御先馬は122頭、鹿児島県のトカラ馬は114頭、沖縄県の宮古馬は19頭、与那国馬は96頭の計2,294頭(平成16年現在)。
在来馬は絶滅の危機にある種もあり、各地で保存しようと努力されています。
まとめ
馬は長い歴史の中で、人間と深い関わりを持ってきました。
戦場に馬が導入されてから戦いの様相が一変したのは、古今東西の歴史を見ても周知の事実です。
農耕用や運搬用の原動力として、人間と生活を共にしてきました。
壁画や絵画にも多く馬が描かれています。
馬に関わることわざの多さも、いかに人間が馬と共存してきたかによるものです。
戦後産業が活発になり、馬の役割は機械に取って代わりました。
馬のそのような役割は終わりました。
馬の数の減少は、人々の生活の在り方の変化によるものです。
今では、動物園や競馬場で愛らしい姿を見ることが出来ます。
馬には私たちを癒す力があります。
神馬として活躍もします。
これからは、馬と人間の新しい関りを模索して馬を大切にしていきたいものです。