朝顔は、小学校の1年生または2年生で理科で植物を育てる教材となるほど、誰もが簡単に花を咲かせることができる植物です。
最近ではECOという事で、グリーンカーテンの為に朝顔を育てている方も多いです。
種をまいて水やりをするだけで、基本的にはすぐ芽をだしてツルを延ばしながら成長していきます。
朝顔があまり成長しない場合には、何か原因があると考えたほうがいいでしょう。
朝顔にヨトウムシが!駆除をするにはどうしたら!?
朝顔の葉が本葉になりかけの頃に、葉脈だけをのこしているのを目撃した場合、何らかの虫に食べられてしまったと感じるはずです。
葉を良く見ても虫らしい存在が確認が取れない場合には、ヨトウムシの存在を疑った方がいいでしょう。
ヨトウムシは夜盗虫と漢字で書く所から、夜間に活動するタイプの虫なのです。
朝には、朝顔の茎付近の土の中に潜ってしまっている場合がほとんどです。
ヨトウムシはヨトウガの幼虫になり、基本的にはアブラナ科の植物に多く付く事が確認されていますが、アブラナ科以外の葉にも卵を産みつける事から、何でも葉は食べるという事になりそうです。
このヨトウムシは、卵から孵ると幼齢幼虫の時には葉脈だけを残して、柔らかい部分のみを食べていき、終齢幼虫になると確実に葉がなくなるほど食欲が旺盛になります。
彼らも成虫になるには、蛹に変化しなければならないのですが、土の中で蛹になり、夏または冬を越えて成虫に進化します。
成虫になったヨトウガは、又葉の裏に大量の卵を産みつけます。
これがヨウトガのサイクルになります。
ということは、ヨトウガは春と秋の2回産卵期があってヨトウムシの活動が始まるという事になります。
それも夜間にしか行動しないという達の悪さが、育てている方に怒りを覚えさせるのでしょう。
ヨトウムシの生態が何となくわかった所で、朝顔についたヨトウムシ対策を講じなければなりません。
朝顔の場合には、発芽すると結構な勢いで成長がすすみますから、寒冷紗を被せてしまうと逆に発育が遅れる可能性があるので、朝顔は食用ではなく観賞用という事ですから多少の農薬散布もありです。
幼齢幼虫段階ではかなりの効果が見込まれますが、終齢幼虫になると、農薬効果は薄くなってしまいます。
一番は卵を見つける事が大事です。
これを逃すと、大量のヨトウムシが発生しますから駆除も多少手間が掛かります。
しかし幼齢幼虫の時には集団でいる事が多いので、ヨトウムシが群がっている葉をそのまま切り取り、ゴミ袋の中にポイするだけです。
終齢幼虫になってしまった場合には、昼間は探すのが困難になるので、夜間に補殺作業するしかありません。
昼間にどうしてもという場合には、朝顔の根を痛めない様に土を掘り返してヨトウムシを捜査して発見次第ピンセットなどで摘まんで、ゴミ袋へポイです。
秋が深まると朝顔は萎れてきますから、この時に鉢から土を取りだしてみて赤ワイン色の蛹がいないかを確認しましょう。
この蛹が、ヨトウムシの最終形態です。
この蛹を最終的に捕獲する事で、この鉢の土はヨトウムシの影響から離脱する事ができるという事になるのです。
まとめ
朝顔に、ヨトウムシがついた場合の駆除方法などを紹介してきました。
ヨトウムシは意外と厄介な為に、食害被害が大きくなりがちになります。
普段から葉の様子をみて、ちょっとでも異変を見つけた場合に対応策を講じる事になるでしょう。
1匹見つけた段階で、相当数のヨトウムシが朝顔に付着していると考えて対策をすれば、問題は大きくはならないでしょう。