カンガルーの足はいったい何本あるのでしょうか?
2足で立っているイメージ、前脚と4足で立つイメージがありますよね。
実は(Biology Letters)に発表された研究論文には5本という説も出てきました。
5本目の脚はというと、太い尾にあると言われていいます。
今回はこの不思議な5本目の脚の役割について詳しく紹介していきたいと思います。
カンガルーの尻尾の役割とは?
カンガルーは優れたアキレス腱の筋肉により、バネのように跳ねて前に進む姿が印象的ですが、この長い距離を跳躍し続けることができるのには、長い尾をムチのように上下にしならせ、体の角度を調節しながら動いているからと言われています。
普段、草を食べる時や他のカンガルーと一緒の時は時速6キロ以下でのんびりと歩きます。
このように歩く時は尾を杖のようにつき、後ろ脚を地面から浮かせています。
このことから、カンガルーの尾は体を支えるためではなく、体を持ち上げ、走る時には加速を助ける役割をしていることがわかりました。
尾と呼ばれていますが、実質的には5本目の脚であるといわれているのもうなずけます。
この尾が生み出す推進力はカンガルーにとってなくてはならない力であり、エサや水を求めて広大なへき地を移動する際、おそらく尾がエネルギーの消費を減らし速くそして、長い距離を走ることを可能にしていると考えられています。
そして、カンガルーと言えばボクシングのスタイルを見たことがあると思います。
実際にメスを巡ってオス同士でキックボクシングをしますが、その時にもやはり尾を支えとし両脚で前に蹴り上げます。
この時のカンガルーの足のキック力は人間ならば、内臓が破裂しかねない程の威力があるようです。
くれぐれも発情期のオスには近づかないことをおすすめします。
走る時だけではなく、尾はカンガルーにとって大切な役割があることがわかります。
まとめ
カンガルーの尾は昔からただ支える為だけにあると言われていましたが、色々な研究の結果カンガルーにはなくてはならない尾であることがわかりました。
走る時には筋肉の消費を減らし、加速を助け長い距離を走ることが可能に、またオス同士のボクシングでは強力なキック力をうみだす為の支えにと、ただの尾ではなく立派な5本目の脚だということがわかりました。