白色と黒色のツートンカラーがトレードマークのマレーバク。

その他のアメリカバクやベアードバク、ヤマバクは基本的に単色で地味な体の色をしているのに、なぜ、マレーバクは一見すると目立つようにも思える模様をしているのでしょうか。

ここでは、マレーバクの模様が白黒な理由についてご紹介します。

バク 模様 理由

なぜマレーバクの模様が白黒なのか?その理由とは

マレーバクが白黒の模様を持つ理由は、生息環境で自分の存在を目立たせないためです。

野生動物の世界、とくに肉食動物に狙われやすい草食動物が見つけられやすい色や模様を持つことは自分のみを危険にさらすことに繋がります。

目立つように思えるマレーバクの模様ですが、白色と黒色を配することで自分の体の輪郭を捕食相手に分からなくさせる効果があります。

マレーバクは夜行性で、当然捕食する外敵の行動も夜間になります。

外敵は捕食するとき、相手の体の輪郭をとらえる必要がある訳ですが、マレーバクのツートンカラーの模様は分断色と呼ばれており、夜間の環境で外敵に体の輪郭を正確に掴ませません。

この分断色はバクだけに限らず、ツートンカラーのシャチやイロワケイルカ、ジャイアントパンダもなど白黒の模様を持つ生き物も同様の効果を得ているといって良いでしょう。

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マレーバクの赤ちゃんの体にも模様がありますが、大人のツートン模様とはことなり、白色と焦げ茶色のまだら模様です。

大人のように分断効果のあるツートンカラーではなく、赤ちゃんバクがまだら模様なのにもしっかりとした理由があります。

赤ちゃんバクは成長するまで、大人のバクのように泳げません。

そのため、外敵に襲われたときに水中へ逃げ込むことができないので、茂みの中で隠れながら生活するのが一般的です。

このとき、まだら模様のほうが森の茂みの中ではより目立たない効果がある訳です。

赤ちゃんのときと大人になってからの模様がことなる動物はバク以外にもいますが、赤ちゃんのときの模様は生息地における保護色の役割を持っています。

まとめ

ここまで、マレーバクの模様が白黒な理由について紹介しました。

マレーバクの模様が白黒の理由は、体色の分断効果で外敵に体の輪郭を掴ませないためでした。

成長する前のバクの模様が大人と異なるのは、生息場所や成長過程に適した保護色としての模様を形作る理由によるものです。

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