近年、世界各地で異常気象が多発しています。
それに伴い、環境も劇的に変化してきています。
また象牙を目的とした密猟も後を絶たず、ゾウの頭数が世界中で激減しています。
もしゾウが絶滅してしまったら、地球の大地を悠然と走り回る大きな動物たちが見られなくなる、という悲しい事態に陥りかねません。
万が一ゾウが絶滅するような状況になった場合、地球上の生態系にはどんな影響が生じるのでしょうか。
ゾウが絶滅した場合の生態系絵の影響は?
オックスフォード大学のビオ・サイエンスは2016年、大型動物を保護していく必要があるとの公開状を発表しました。
研究によると「この問題を無視すれば、地球の象徴的なたくさんの種を失う結果につながる」と発表しています。
また「科学者と人間が、そんな状態を目の当たりにするという状態は、避けなければいけない」とも主張しています。
特に絶滅が危惧されている地域は、サハラ・アフリカ地域と南東アジア地域で、約60%の大型動物が絶滅の危機に瀕しているといわれています。
その要因として違法狩猟や森林伐採、あるいは人口増加などが挙げられます。
しかし問題は、それらを人間が食い止めることができていないという現状です。
日本で縄文時代が始まった頃、生息していたであろう多くの種類の生物の生き残りが、現在の大型動物だといわれています。
ゾウは他の動物たちに良い環境を与えています。
たとえばアフリカなど水が少ない地域では、ゾウが掘り当てた水を他の動物たちが頼って、ゾウと同じように飲み水として使います。
またゾウが食べている草木などの種は、ゾウが排泄することでその地域に分散され再び芽吹くのです。
ゾウを頼りにしている動植物は多く、ゾウが減少したり絶滅したりすれば、環境に大きな影響が出ます。
また密猟により、ゾウの群れの構成にも変化が生じています。
オスが急激に減少し、メスが非常に多い群れも少なくないのです。
まとめ
ゾウをはじめとした多くの動物たちが、地球の温暖化と人の手による密猟の影響を受けています。
たくさんの動物が受けている様々な気候変動や、密猟による人工的な影響は、そのまま私たち人間を含む地球環境が危機にさらされていることを示す警鐘となります。
動物たちは自然環境の一部であり、また現状を表現するバロメーターでもあるのです。