動物園の人気者、象といえば、その大きな体と長い鼻、大きな牙が特徴的です。

しかし、象の歯がどんな構造をしているのか、何本あるのかはあまり知られてはいません。

そこで、象の歯についてお話しします。

 象 歯 数 生え変わり

象の歯の数は何本あるの?

象の歯は、上下左右に1本ずつあります。

象の歯は特徴的な進化を遂げており、切り歯の他に臼歯が左右に1本ずつ生えています。

象は、木の皮や草を食べる草食動物です。

人間が食べるものよりずっと、硬いものを日常食べています。

象の歯といえば象牙が有名ですが、象牙といわれる部分は、切り歯が巨大化したもので、人間でいうならば前歯に当たります。

この、象の牙は木の根を掘り起こしたり、木を持ち上げる役割のために必要なものです。

象の牙は1歳前後になると出現しますが、象の牙は、頭蓋骨の歯槽に埋まっていて、たくさんの血管や神経が通っており、象にとって牙を損なうことは大変苦痛なことで、最悪、痛みで亡くなってしまうことさえあります。

しかし、象牙を狙う密猟者は後を絶たず、象は今や絶滅危惧種に指定されています。

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象の歯の生え変わりについて!

象の臼歯はわらじのような、スニーカーなどの靴底ような形をしており、薄い板を横に何枚も並べたような構造をしています。

その構造は、コンクリート部分を基礎として、噛み切るために象牙質とエナメルでてきた凸凹があり、硬い草や木の皮をすり潰して食べるようにできています。

人間の歯は一生に一度しか生え変わりませんが、象の臼歯は、一生のうちに5回生え変わります。

しかも、歯がすり減ってくると新しい歯が古い歯の下から生えるのではなく、後ろから生えて来るのです。

はじめの歯が摩耗すると、後ろの歯が前方に水平に移動して生え変わっていくのです。

古い歯は前にずれていき、最終的にはころっと外れます。

まとめ

象の歯は人間とはかなり違い、独特の進化を遂げてきました。

一生に6回生え変わり、奥歯が後方から水平に移動していきます。

象の牙は輸出入が禁止されていますが、一部の悪徳な密猟者により乱獲され、象の数は激減しています。

象牙を取られることはとても苦痛なことで、時には痛みに耐えられずなくなることさえあります。

あの雄大な美しい姿を守るために、象を守る活動が続けられていますが、密猟者は無くなりません。

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