樹木と樹木のあいだを滑空している姿から「森の座布団」の異名を持つムササビですが、この他にも、ノブスマやバンドリ、オカツギ、ソバオシキ、モマなどたくさんの地方名があります。

日本だけに生息しているホオジロムササビを一般的にムササビと呼んでいますが、英語ではどのように発音するのでしょうか。

ここでは、ムササビの英語の発音に触れると共に、学名についてもみていきましょう。

ムササビ 発音 英語 学名

大きなリスが空を飛ぶ?ムササビの英語の発音とは?

ムササビの英語の発音は、giant flying squirrel(ジャイアント・フライング・スクアラル)もしくはJapanese giant flying squirrel(ジャパニーズ・ジャイアント・フライング・スクアラル)です。

直訳すると「空を飛ぶ大きな(大型の)リス」や「日本の(または日本にいる)空を飛ぶ大きなリス」というところでしょうか。

確かにムササビの尻尾はフサフサで、まるでリスの尻尾のようです。

また、森の座布団と異名を取るほど、滑空時の飛膜を広げた姿は大きなものですから、英語で発音されるgiant flying squirrelは、的確にムササビを表現しているといえるでしょう。

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ムササビの学名は全部で8種類!

日本に生息するホオジロムササビの学名は、Petaurista leucogenysです。

ホオジロムササビを含むムササビ属を示すPetauristaは、ドイツの博物学者で植物学者でもある「ヨハン・ハインリヒ・フリードリヒ・リンク」が関与。

日本だけに生息するムササビをあらわすPetaurista leucogenysは、オランダの動物学者・鳥類学者の「コンラート・ヤコブ・テミンク」により命名されました。

コンラート・ヤコブ・テミンクは、シーボルトの『日本動物誌』の編纂(へんさん)を担当。

日本に生息している脊椎動物の学名の多くが、テミンクと共同担当のドイツの動物学者「ヘルマン・シュレーゲル」により付けられています。

学名にPetauristaを用いたムササビ属には、ホオジロムササビを含めて8種類が存在し、中国や台湾に生息するカオジロムササビはPetaurista alborufus、ブータンやインド北東部、ネパールなどヒマラヤ地方のシロフムササビはPetaurista elegans。

この他、アフガニスタン東部とパキスタン北部、バングラデシュ東部などに分布しているオオアカムササビは、Petaurista petauristaの学名で表されます。

まとめ

ここまで、ムササビの英語の発音と学名についてみてきました。

ムササビの英語の発音は、ムササビが滑空している姿を表したgiant flying squirrelでした。

また、日本のムササビを指す学名はPetaurista leucogenysで表され、ムササビ属を示すPetauristaが命名されたムササビの種類は全部で8種類います。

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