海には、体が大きいというだけで獰猛(ドウモウ)だとか、肉食だとか思われがちな生き物がいますが、現在マンタと呼ばれる「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」、また、ジンベイザメなど、一部のサメ類は、プランクトンやオキアミを餌とし、性格などもとても大人しい種類もいるといわれている様です。

マンタとサメの一部は、同じ仲間なのでしょうか。

調べてみます。

マンタ サメ 仲間

マンタはサメの仲間なの?

原始の時代からの分類

脊椎動物(上位分類群)

  • マンタ

マンタは、脊椎動物亜門、顎口上鋼(ガッコウジョウコウ)、軟骨魚鋼(ナンコツギョコウ)、板鰓亜鋼(バンサイアコウ)に分類され、その中には、サメも入るそうです。

何やら難しくて、内容など良く分かりませんが、簡単にいえば、「エイに分類されるマンタは、サメと同じ種類であろう」ということの様です。

  • サメ

サメは、脊椎動物亜門、顎口上鋼に分類され、軟骨魚鋼は2つ(「板鰓亜綱」と「全頭亜鋼」)に分かれている様ですが、エイと同じ種類に分類されるのは、板鰓亜鋼の方だということです。

こちらもなかなか理解をしにくいですが、簡単にいえば、「板鰓亜鋼に分類されるサメは、マンタと同じ種類であろう」ということの様です。

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脊椎動物(下位分類群)

  • マンタ

マンタは、板鰓亜綱、エイ亜区、トビエイ目に分類される様です。

板鰓亜綱にサメも分類され、生物学上は、両方ともに原始的な生き物として分類されるそうです。

生物の歴史(進化)を考える時、「マンタ(エイ)は、サメから分かれたであろう」と考えられている様です。

  • サメ

マンタ(エイ)とサメは、その先の「下位分類群」から分類が全く分かれるため、今の様に全く違う生き物として分類されてしまった様です。

マンタとは?

マンタは、トビエイ目トビエイ科オニイトマキエイ属に分類されます。

そのため、砂地に潜ってじっとしているエイと同じ分類ではありますが、「属」が違うことで区別されている様です。

「マンタ」と呼ばれる種類は、「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」の2種類です。

マンタとサメの似ているところ

餌の捕り方

マンタの餌の捕り方は、大きな口をあけて、餌であるオキアミやプランクトンに向かって泳ぎ、一気に口の中に海水と一緒に吸い込んで、海水だけを鰓から出す「こし捕り方法」だそうです。

マンタと同じ方法で餌を捕るサメは、「ジンベイザメ」、「ウバザメ」、そして「メガマウス」といわれています。

これらの個体は、海面近くに多く生息するプランクトンなどをエサとしている様です。

器官の様子や行動

マンタには、5組(対)の鰓が腹側に、サメは体の側面にある様です。

マンタのオスはクラスパー(生殖器)を2本持つそうですが、サメも同じく2本持つ様です。

マンタが行う「腸洗い」をサメも行うそうですが、水族館の個体でさえ、どちらも見ることは難しい様です。

骨格

マンタもサメも「原始の時代からの分類」が示す通り、全身が軟骨でできているそうです。

まとめ

マンタとサメは、「原始の時代からの分類」を見れば、大変近しい関係であり、「途中までは、確かに仲間だった」と言い切ることができると分かりました。

現在、それぞれに個体には名前(呼び名)がつけられ、全く別の生き物として扱われている様ですが、器官の様子、餌の捕り方など、共通する点が多くあることから、原始の時代からの関係を理解していなくても、大勢の人は、サメとマンタの共通点を目の当たりにした時には、「あれ、この光景、どこかで見たかも・・・」と思うのではないかと考えます。

  • 原始の時代からの分類

「上位分類」とは「界」から「科」までを、「下位分類」とは「属」と「種」を指す

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