皆さんは、ヤギ乳についてご存知でしょうか?

某アニメで、主人公やその友達がヤギのミルクを美味しそうに飲んでいるシーンが有名かと思います。

最近だと、ヤギ乳はアレルギーを起こしにくく栄養価でも評価され、注目されています。

さて、そこで出てくる素朴な疑問。

「ヤギっていつでもお乳が出るの??」

今回はその疑問を元にヤギ乳について紹介していきます。

ヤギ 乳 妊娠

ヤギが乳を出すには?妊娠しないと出ない?

まずこの疑問を解決する前に、身近である乳牛の例を挙げてみます。

乳牛も私たちと同じ哺乳類ですから、お乳を出すのにまず必須となるのが仔牛を産むこと。

あまりにも身近すぎるので実感がないかもしれませんが、実は仔牛を産まないと乳牛はお乳を出しません。

そのため、乳牛が成長し、妊娠可能になると交配をして仔牛を産ませます。

妊娠から出産まで約10か月です。

そして出産すると、泌乳期…つまりお乳が出る期間が始まるわけです。

乳牛の泌乳期は約305日間です。

ただし、段々とお乳は出なくなっていきますので、次の出産に備えて次回分娩予定の60日前で搾乳を止めます。

これを乾乳期といい、乳牛はこの出産→泌乳期→乾乳期を1年周期で繰り返しています。

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では話題を戻し、ヤギの場合です。

例に漏れず、ヤギも同じ哺乳類ですので、妊娠して、子ヤギを産んで、それから初めてお乳が出るようになります。

しかし、乳牛に比べヤギの泌乳期は短く、90日ほどと言われています。

そして妊娠期間が5か月あり、乾乳期も約1か月はありますので、1年のうちの2~3か月ほどしか搾乳できません。

また、乳牛は約30リットル/日に対し、ヤギは1リットル/日ほどしか搾乳できません。

体の大きさからしても違いますから当然かもしれません。

昔は割とヤギのお乳は田舎でよく見るものだったそうですが、牛乳がポピュラーな今では貴重なミルクなのです。

まとめ

ヤギのミルクの栄養素が高いのは聞いたことはあったのですが、あまり出回っているのを見ないのはなんでなんだろうと思っていました。

なるほど、生産サイクルの関係があったのですね。

外国では、割とスーパーなどでも売っているところがあるということは、やはり国土面積の違いなどもあるのでしょうか。

また、ヤギのミルクは牛乳に比べ味にクセがあると言われていますが、飼育の過程で清潔を保ち、餌には水分が少ない干し草を使うことで青臭さが和らぐとか。

飲みやすくするのにも、特に工夫が要ることも理由のひとつなのかもしれませんね。

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