ヒツジとヤギは、鳴き声や草食動物という点で何かと共通点のある動物同士です。
実際、どちらもウシ科ヒツジ亜科ヤギ属に属するので近縁にあたる動物なのです。
どちらも種類によって「これはヒツジ?ヤギ?」と思うくらい似通っているものもいるのですが、簡単に見分けるポイントを挙げていくとすれば、製革の違いや髭、短いしっぽ、そしてあのチャームポイントのひとつであろう、あの長い耳です。
最近、あの耳や動作には、感情の表われが見出すことが出来ると判明したのだそうです。
今回は「ヤギの耳はどうやって感情を表すの??」という点について紹介していきます。
ヤギは感情によって耳の向きが変わる?
ヤギの耳は子ヤギの頃はぺろん、とたれ耳になっていますが、大人になるとぴんと立つようになります。
ヤギは音にとても敏感で、耳もよく動かすことが出来ます。
遠いところで犬などの鳴き声が聞こえると、音がすると思われる方向へピクリと耳が動き、身体はピタリと動きが止まります。
ヤギの耳は遠くの音や小さな音も聞き逃さないように、常にピンと張っているのです。
音を逃すまいと動くヤギの耳の動きは、どこかネコの耳のそれと似ている気がします。
緊張しているときなどは、しきりに耳を動かし周りを警戒しているようにぎこちない仕草を取ります。
また、嬉しいときなどは耳を前側に立てるのだそうです。
そして、尻尾は上がった状態になります。
飼い主に慣れてすり寄ってくるときなどに、こういった仕草が見られるようになるようです。
さらに耳が長くてたれ耳のヤギもいる!
一般的に動物園などで多く見られるのは白いシバヤギなどの、細長い耳を立たせた姿が特徴のヤギだと思いますが、実はあれより耳が長い種類もいます。
セーターなどに使われるアンゴラ素材でおなじみのアンゴラヤギやボア、ミミナガヤギなどがこれにあたり、まるでウサギのロップイヤーのように長い耳が垂れ下がっています。
この耳は温度調節に役立っていると言われています。
まとめ
好奇心旺盛で他の動物と遊んだりしたりもするなど、マイペースな姿で知られるヤギですが、よく観察してみると耳がとても細かく動いていることに気付きます。
餌を食べている時でも、しきりに動いているので、やはり草食動物は常に外敵を意識しているのだなと感じました。
そんな姿をみていると、人に懐いて嬉しそうに餌を食べているヤギの姿を見るととても微笑ましく感じますね。