アブと言われると刺されて痛いなどのイメージを誰でも持っているのではないかと思います。
しかし、アブにもたくさんの種類がいて、ハナアブは特に人間に害を与えたりはしません。
そのうえ、ハナアブの幼虫は害虫であるアブラムシなどを食べてくれるので益虫としても知られています。
そんなハナアブの幼虫について紹介したいと思います。
ハナアブの幼虫は枯れ木の中や水中で生活している!?
ハナアブの幼虫には2パターンあり、枯れ木の中などで生活しているものと水中で生活しているものがいます。
今回は水の中で生活している幼虫について紹介します。
水の中で生活するハナアブの幼虫の特徴は、円筒形のからだから長い尾の部分がでています。
この部分の先端に後部気門(空気の入り口)があり、これを伸縮させることによって呼吸しています。
このことから尾長蛆(オナガウジ)とも呼ばれています。
ハナアブの幼虫は見た目がグロテスクなので、見つけた際には驚く方もたくさんいるかと思います。
ハナアブの幼虫の生態!
ハナアブの幼虫はおもにアブラムシなどの害虫やデトリタス(生物遺体や生物由来の物質の破片など)を餌としています。
10日ほどで蛹になり冬を越します。
その後羽化するとハチに似た姿になります。
ハナアブと人間の関係!
ハナアブは、幼虫の時は見た目がグロテスクなうえに、成虫になるとハチにそっくりなので人間に害がありそうですが害虫を食べてくれたり、花の蜜を吸うので受粉に一役かったりと見た目とは裏腹に、決して害のあるものではありません。
なので、ハナアブの幼虫や成虫をみつけたからといって慌てる必要はなさそうです。
まとめ
世の中にはいろいろな害虫がいると思いますが、見た目が気持ち悪いからといって害虫とは限らないようです。
だれでも水の中で気持ちの悪い生き物が動いているのをみつけたら不快な気持ちになるでしょうし、何か害があるのでは?
と思うのが自然だと思います。
しかし、人は見た目によらない。
というのと同じように、虫も見た目によらないのではないかと思います。
なので、虫をみつけたから駆除!
というわけではなく、時には、自然に必要な生き物もいる!
という事を知っておくべきなのかもしれません。
そうやって、世界は成り立っているのではないかと思います。