みなさんは、交配種という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
普通であれば、ピューマはピューマ同士、ヒョウはヒョウ同士と、同じ種族同士で交配し子供を産みますが、これが異種族で交配され生まれた子供の事を交配種と言います。
種の違いを超えて生まれた交配種は、今までにいくつも例が紹介されており、ライオンとトラのハイブリットである「ライガー」や、リビアヤマネコとイエネコのハイブリットである「サバンナキャット」などは有名で、聞いたことある方も多いかもしれません。
そこで今回は、ピューマとヒョウのハイブリットである「ピューマパルド」を紹介したいと思います。
ピューマとヒョウの交配種「ピューマパルド」って?
ネコ科の動物は異なる種族間であっても交配し、子供を作ることができることで知られています。
ピューマとヒョウの交配種「ピューマパルド」(ピューマ+レオパルド)は1890年代後半、アメリカのシカゴで初めて誕生しました。
その後ドイツのハンブルク動物園で、ピューマの父とヒョウの母からピューマパルドが生まれたそうです。
その後、実際にハンブルク動物園で何頭か飼育されましたが、ピューマパルドは親と比べても小さくなる傾向がありました。
というのも、ピューマパルドはほとんどが成熟期まで成長しません。
発育不全に陥ってしまうため、親よりも手足が短くなり、ぬいぐるみのようになってしまいます。
現在は種の保存の観点から、このような交配が行われておらず、今となっては写真でしかその姿を見ることができなくなってしまいました。
ピューマとヒョウの交配種「ピューマパルド」のはく製がある?
ピューマパルドのはく製は、イギリス・ロンドンのロスチャイルドミュージアムに保存されています。
現在は、写真でしかその姿を見る事しか出来なくなってしまいましたが、はく製は保存されているので一度イギリスに遊びに行く機会がある方は、寄ってみるのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ピューマとヒョウの交配種「ピューマパルド」。
珍しい動物で、現在その言葉を耳にすることはほとんど無くなってしまいました。
情報もほとんど無い珍獣ですが、かつては実際に生きていました。
この記事で、そんなピューマパルドに興味を持ってもらえたら幸いです。