キツネは昔から人々の生活に身近な存在で、農作物を荒らす野ネズミの天敵として人間からは重宝され、神と崇められた時代もあったのですが、実際にはキツネによる畑や農作物への被害も多く報告されており、駆除の仕方もしばしば問題になるほどです。
実際にキツネは畑にどんな被害をもたらすのでしょうか。
キツネは畑にどんな被害をもたらすの?
キツネによる畑の被害は具体的には次のようなことが挙げられます。
農作物を食べたり荒らしたりする
実際に食べて荒らす場合と、スイカなどの大きなものは一部を食べた後、遊んで食べ散らかしたりします。
どちらにしても一度荒らされた農作物は出荷できません。
地面に穴を掘る
キツネは、手に入れたものを保存することを親狐から教わります。
そして、それはキツネの習性のひとつでもあります。
キツネは穴を掘ることに対して非常に強い衝動を持っています。
そして掘った穴に食べ物やその他のものを隠します。
畑に糞をする
キツネはよく見えるところに糞を残す習性があります。
これは犬が電信柱に尿をかけるのと同じで、縄張り主張の行動のひとつと言われています。
キツネの糞にはエキノコックスなどの病原菌が含まれていることがあり、農作物を介して人間に感染すると、被害は莫大になります。
家畜を襲う
民家の近くに居ついてしまったキツネは、人間が飼っている鶏を襲って食べることもあります。
キツネの被害に遭う農作物とは
野生のキツネは、小動物や昆虫、トカゲやカエルなどを捕まえて餌にしたり、またこれらの亡骸も食べますが、基本的には雑食ですから、人間の食べるものは何でも食べます。
イチゴなど網で覆われているものでも、網を噛み切りますし、ビニールハウスなどは破って侵入し、中の野菜や果物を荒らします。
キャベツ、ぶどう、とうもろこしなど、ありとあらゆる農作物を対象に荒らします。
まとめ
キツネによる農作物の被害の報告は毎年後を絶たず、人間にとっては死活問題にかかわってきます。
キツネの駆除には、許可や免許が必要となることがあるため、電気柵を設けるなどのキツネを寄せ付けないための対策が大事になってきます。