プレーリードッグと言えば、主にアメリカ大陸の草原に生息しているリス科の動物です。
天敵の多い環境で育ったために非常に警戒心が強く、鳴き声を複数使い分けて身を守っています。
知能の高い動物です。
アメリカでは野生のプレーリードッグが確認されていますが、日本には野生のプレーリードッグはいるのでしょうか?
プレーリードッグは日本に野生で存在するのか?
現在、法改正によってプレーリードッグの輸入が禁止されています。
ですので、まずペットショップで販売されているプレーリードッグは国内で繁殖したものです。
動物園にいるものも同様ですね。
国内で多くその姿を見るのはオグロプレーリードッグですが、日本国内に野生で存在しているのでしょうか。
結論から言うと、日本にもともと生息している野生のプレーリードッグはいません。
前述のとおり、北アメリカ大陸に生息するプレーリードッグを大量輸入していた時期はありましたが、感染症対策などで輸入禁止が法律で制定され、以降は希少な動物となっています。
しかし、輸入したプレーリードッグを国内で繁殖させることでその数を増やすことはできますし、現在はそれで流通しています。
もし、日本国内に野生のプレーリードッグがいるとしたら、悲しい話ですがそれはペットショップなどでプレーリードッグを買った人が様々な事情で野に返した結果と言えるでしょう。
アメリカではかつては害獣あつかいされ、非情な方法で駆除されていたプレーリードッグ。
現在はその数が減少しており、5種類いるうち2種類は絶滅危惧種扱いとなっています。
まとめ
小動物というと、どうしてもかわいらしいイメージが先行してしまいますが、プレーリードッグをとりまく環境は実は非常にシビア。
掃除機のようなマシンで巣穴から大量にプレーリードッグが吸い込まれ、駆除されていた光景などは胸が痛くなります。
日本では野生のプレーリードッグがいないぶん、あまり馴染みがないかもしれませんが、ネズミのようにたくさんの作物を食い荒らした過去などをふまえると、共存の難しさを痛感しますね。