草食動物の体の色が周りの景色に対して保護色となり、肉食獣の視界から見つかりにくくなっていると言うのは有名ですが、シマウマのしま模様には理由があるのでしょうか?

自然界には、黒やしろといった無彩色は雪などをのぞいて、ほとんどないと思われます。

そのため無彩色のしま模様というのは、シマウマの生きるサバンナで非常によく目立ちます。

しかしそれはものの色や模様をはっきりと認識できる、人間の場合です。

自然界ではシマウマのしま模様は、どのような役割をもっているのでしょうか?

シマウマ しましま 模様 理由

シマウマはなぜしま模様なの?理由はあるのか?

シマウマのしま模様には諸説あり、今だにはっきりとは解明されていないようですが、理由の一つにライオンなどから個体を特定されにくくするためというのがあります。

またこのほかにも、仲間を見つけやすくするためだ、と言うのもあります。

しかし肉食獣達は、それほどしま模様を見分けることができないため、他の動物に比べて見つけにくくなるわけではないとも言われています。

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シマウマのしま模様はハエを寄せ付けないため?

シマウマのしま模様には、色々な説があり中には納得しがたいものもありますが、近年発表された説が一番有力だと言われています。

それは、シマウマのしま模様はツェツェバエなどの睡眠病を引き起こす、吸血性のハエから身を守るためだと言うものです。

吸血性のハエはしま模様をさけ、いろの均一な場所に着地するのを好むことが、2012年に行われた実験によりわかりました。

ツェツェバエは、ウマ科の動物に寄生する吸血性のハエで、シマウマの生息域と一致しています。

にも関わらず、他のウマ科の動物に比べツェツェバエの体内からは、シマウマの血液はほとんど検出されなかったそうです。

また、シマウマはツェツェバエが媒介する睡眠病にかかりにくいと言うこともわかっており、この説の信憑性は非常に高いとされています。

シマウマのしま模様は体温調節のため?

シマウマのしま模様は、サバンナの過酷な気温の変化に対応するため、という説もあります。

しましまの白い毛と黒い毛が交互にあることで、体が熱を吸収する時に起こる空気の動く速度に差が出るため、空気の渦が発生しシマウマの体を冷やしてくれるというものです。

しかしこの説も白い部分の方が、若干温度が低くなる程度であまり変わらない。

という結果もあるため、本当のところはわかりません。

まとめ

シマウマのしま模様には、まだまだ謎が隠されていそうです。

また、シマウマはとても逃げ足が速く肉食獣からも健康体であれば、大抵は逃げ切れるそうなので今回ご紹介したハエよけの説は、かなり有力なのではと思います。

しかし、実際どうなのかはわからないのでこれも予想にすぎません。

シマウマのしま模様の謎はとても深いようです。

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