ハリネズミ、日本では見かけないですが、テレビなどでその姿を見て知っている方も多い事と思います。
またその不思議な外見や意外とキュートなルックスから、近年ペットとしての人気も出て来ていますね。
一方ハリネズミの生態は、まだよく分かっていない部分も多く、ペットとしては少し難易度が高い動物といえますが、ハリネズミの飼育について少し調べてみたいと思います。
ハリネズミが冬眠して起きない時は?
ハリネズミはヨーロッパからアフリカまで、その分布域は広いですが、ハリネズミを飼育する時には温度管理がとても大切になってきます。
一般的には24-29℃が適温だと言われていますが、最適温度は26度くらいのようですよ。
温度が20℃を下回ると冬眠する個体が出てきますが、動物たちにとって冬眠は危険と隣り合わせの行為です。
野生のハリネズミは冬眠に備え、栄養をたっぷりとたくわえておくなどの準備をするそうなのですが、飼育下で冬眠しているハリネズミの場合、ますます体に負担がかかっている状態と言えます。
では、ハリネズミが冬眠してしまい起きない場合の、起こし方をご紹介していきます。
ハリネズミが冷たく、そして丸まっていたなら冬眠している可能性が高いですので、じんわりゆっくり体温を上げていきます。
このとき、なるべく体の負担を抑えながらゆっくり行うことが大切です。
オイルヒーターやエアコンで室温を上げながら、ペットヒーターの上に床材やタオルなどを敷いたプラケースなどを置き、その中に冬眠しているハリネズミをそっと入れます。
その間も敷材の温度などを確認し、ゆっくりと温度が上がるようにしてあげます。
モゾモゾし始めたら、冬眠から覚めてきているサインなので、そのままゆっくりと温めつづけます。
冬眠から覚めたばかりのハリネズミは、動きもゆっくりでフラフラしています。
消化が良くすぐに栄養源になるように、砂糖やはちみつを濃い目に溶いた水をスポイトなどで与え、その後すぐに動物病院に連れて行くようにします。
内臓にダメージを受けたり、体調を崩したりしている可能性もあるので、冬眠から覚めたからといってそのままにしておくのはとても危険です。
その時は大丈夫でも長期的に見れば、後々色々とダメージが出てくることもあります。
まとめ
ハリネズミが冬眠から起きない場合について、ご紹介してきました。
さらにハリネズミは温度が上がりすぎると、夏眠もしてしまいます。
こちらも冬眠と同様、とても危険なことなので、温度管理はしっかりと行ってあげるようにしたいですね。