ハリネズミの一風変わった行動、アンティングってご存知ですか?
言葉からはどんな行動かまったく想像できませんが、ハリネズミにはとてもよく見られる行動だそうです。
とつぜん口から泡を吹いたようになり、苦しむかのように変に身体をよじったりする姿になるので、初めてこれを目にする方はビックリするかもしれません。
でも心配の必要はありません。
それでは、ハリネズミのアンティングについてご紹介していきたいと思います。
ハリネズミのアンティングの意味は?
ハリネズミのアンティングとは、どんな行動なのでしょうか?
ハリネズミは、初めて嗅いだ物のニオイに対してとても敏感に反応します。
そして、その後その物をかじったり舐めたりします。
さらにこのあとの行動がとても特徴的なのですが、自分の口の中で泡状になった唾液を混ぜ、自身の背中やわき腹などの部位に塗り付けます。
その塗り付ける時の体勢がとても不思議です。
ではアンティングとは何なのでしょうか?
これは英語ではantingと表され、日本語の蟻浴(ぎよく)と同じ意味になります。
鳥が羽などにアリを擦り付ける行動のことなのですが、これはアリのギ酸を身体に付けることで、ダニなどの嫌な虫がついたりするのを防ぐ行動だそうです。
ハリネズミのアンティングはこの意味とは違いますが、その様子が似ていると考えられたためかもしれません。
ハリネズミはアンティングをなぜするの?
これには色々いわれていますが、はっきりとはまだ分かっていないようです。
その中でも有力なのは、周囲の物のニオイを自分自身にまとうことで、近くにいる敵に見つかりにくくして身を守っているという理由です。
このほかに言われている理由には、自分がそのニオイに慣れるようにするため、または体温を下げるため、さらには求愛行動の1つとして自分の存在を相手に知らせるため、などが挙げられているようですよ。
いろいろありますね。
余談ですが、ハリネズミは恋の季節になると、オスがメスの気をひくために鳴き声をあげるのだそうですよ。
とても面白いですね。
まとめ
ハリネズミのアンティング行動について、またその意味と理由についてご紹介させていただきました。
とても興味深かったですね。
彼らの生態についてはまだよく分かっていないことも多そうですが、ハリネズミのアンティング行動を目にしても、慌てる必要はないでしょう。