とても賢い生き物であるゴリラ。
知能が高いと言われている霊長類の中でも特に賢く、時には人間とさほど変わらない行動をとり、私たちを驚かせます。
そんなゴリラですが、子育ての期間や方法も、人間と変わらないのでしょうか?
違うとすれば、どんな子育ての仕方をするのでしょうか?
今回は、あまり知られていないゴリラの子育てについて、スポットを当ててみたいと思います。
ゴリラの子育て期間は?
ゴリラは通常、1回の出産で1匹の赤ちゃんを産みます。
ゴリラの赤ちゃんは、生まれて間もなく母親のおなかに抱きつき、お乳を吸い始めます。
母ゴリラは片時も赤ちゃんから離れずに、赤ちゃんを守ります。
授乳の期間は人間よりも長く、およそ3年。
その間、母子はほとんど離れることなく暮らします。
ゴリラの父親の子育て!
生まれてから3年間は、子ゴリラは母親に育てられます。
では、ゴリラの父親は、子育てにどう関わっているのでしょう。
実は、出産から乳離れする間までは、父親が子どもと接することはほぼありません。
本格的に子育てに関わるのは、授乳期間が終わった後になるのです。
乳離れした子ゴリラは、母親によって父親のもとへ連れていかれます。
母親は父親に子どもを預け、自分は子どもから離れていきます。
父親はこのときから、母親に代わって子ゴリラの子育てを一手に引き受けるのです。
預けられた子ゴリラは、最初は当然戸惑いますが、父親に遊んでもらったり、面倒を見てもらったりすることによって、徐々に父親に慣れていきます。
3年間父親の顔も知らずに育つ子ゴリラですが、こうして父親に育てられることによって、最終的に大人になる頃には、父子は固い絆で結ばれます。
父にならって他のゴリラとのコミュニケーションを積極的にとり、社会性を身につけるのもこの時期です。
父ゴリラは、子どもの社会性の形成に大きな役割を果たすのです。
まとめ
ゴリラの子育ての期間や、方法について解説しました。
ある意味人間よりも、システマティックに子育ての分担が決まっていて、そのしくみがしっかりしていることに驚かされます。
どちらかに偏ることがなく、父親も母親も子育てに大きな役割を果たすゴリラ。
人間にとっても、見習うところが多いのかもしれません。