リスのようなモフモフな尻尾や木々のあいだをグライダーのように滑空する姿など、ムササビに魅力を感じる方も多いことでしょう。
身近に置いて、毎日触れ合ってみたいという方もいるのではないでしょうか。
ムササビと同じように、木々のあいだを滑空する森の生き物モモンガは、ペットとして飼うことはできますが、ムササビは飼うことができるのでしょうか。
また、気になる値段はどのくらいでしょう。
ペットで飼えるムササビの値段は高額?
残念ながら、日本に生息しているムササビをペットとして飼うことはできません。
日本の森にいるムササビ、ホオジロムササビを一般的に飼育することは鳥獣保護法により禁止されています。
鳥獣保護法とは、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」の通称で、野生に生息する鳥類や哺乳類の捕獲や飼養、個体数の調整、狩猟などに関する法律です。
この法律がある以上、ムササビをペットで飼うことはできませんが、鳥獣保護員として保護したムササビの里親になることは可能です。
鳥獣保護員とは各自治体により公募され、鳥獣保護区の管理や狩猟の取り締まりのほか、幼鳥や傷病野生鳥獣の保護などをおこないます。
あくまでも、保護したムササビを野生に戻すことが目的ですから、一般的なペットとはニュアンスがことなることを心得ておくべきでしょう。
それでは、ムササビをペットとして飼う方法はないのでしょうか。
鳥獣保護法は日本国内に生息するムササビが対象であって、対象外のムササビはこの限りではありません。
ペットとして飼うことができるカオジロムササビは、台湾や中国南部、タイの森林などに生息する種類です。
カオジロムササビは、飼育ができるムササビとして販売されていますが、値段が30万円前後です。
この値段は、カオジロムササビがとても希少で、取り扱い店でも入手することが難しいためです。
また、激しい気性を持つため、ほぼ人に懐くことはなく、ペットとして飼うことはできますが購入の値段や維持費を考慮した場合、一般家庭でのペット対象としては難しい問題を含んでいます。
まとめ
日本に生息するムササビは、法律によりペットとして飼うことはできませんでした。
しかしながら、鳥獣保護員としてならば保護の目的でムササビと接すことは可能です。
また、値段は比較的高額で気性も激しいですが、台湾などに生息するカオジロムササビはペットとして飼うことはできます。