生まれた時の姿と大人になってからの姿が違う動物は多くいます。
特にハリネズミの様に体を針が覆っているような動物はどうなのでしょう。
針が生えた状態で生まれてきたら、お母さんの産道も傷つけてしまわないのでしょうか。
今回はハリネズミの生まれたて赤ちゃんにも針があるの?という事について紹介します。
ハリネズミの子供にも針はあるの!?
ハリネズミは生まれた時、体重が5~11g(10~18gというデータもあります。)位で体調は約2.5cmです。
この時は目も耳の穴も開いてなく、全身ピンク色の肌をしています。
目や耳の穴は、生後2週間ほどで開くようになり、食事を摂るようになります。
ハリネズミの針は生まれた時から生えています。
ハリネズミの赤ちゃんの体は大量の体液に包まれていて、針が見えなくなっています。
でもその内側にはすでに100本の針があるのだそうです。
生まれた時の針は、皮膚の表面ではなく、皮膚のすぐ下に生えています。
皮膚が体液で覆われているため、お母さんの産道を通る時には傷をつけることはありません。
皮膚を覆った体液は数分で吸収されはじめ、1時間くらいで白く柔らかい針がみられるようになります。
そして24時間で針がほぼそろってきます。
針は3回にわたって生えそろっていきます。
最初の針は生後2日~2、3週間で次の針が成長し、その後6週で大人の針に生え変わります。
ハリネズミは赤ちゃんの頃は警戒心がないのと、体を丸めることもできないため、あまり針を立てないといわれています。
でも、24時間たつと、当初柔らかかった針も硬くなり、針を立てなくても刺さると痛い状態になります。
ハリネズミの赤ちゃんは、離乳率が65%と低いのです。
原因は母親の子食いや育児放棄のようです。
産後2週位で母が、子食いをしてしまう事が多いので、生後2,3週が大事な時期だといわれています。
まとめ
ハリネズミの針は生まれた時からすでに準備されているのですね。
お母さんの産道を傷つけないように大量の体液に包みながらでてきて、24時間で針がそろい、身を守る準備ができているというのは自然の凄さを感じます。