ペンギンの赤ちゃんと言えば、大人のペンギンとはまた違った模様が目を引きます。

種類によっても異なりますが、一番有名なのは白い体で、頭にかけてグラデーションが掛かったようなグレーと黒、くりくりの目とまんまるな姿の皇帝ペンギンの赤ちゃんでしょうか。

アニメキャラクターのモデルにもなるくらいですし、何とも愛くるしい姿です。

そんなペンギンの赤ちゃんの生態とは?

どんな特徴があるのでしょうか?

ペンギン 赤ちゃん 生態

もふもふかわいい!ペンギンの赤ちゃんの生態に迫る!

そもそもペンギンは、南半球の広い地域に生息し、南極周辺のほかにも実は南アメリカ・アフリカ南部、そしてオーストラリアやニュージーランド、最も低緯度だとガラパゴス諸島にも生息しているものも居り、またその種類も様々。

現在では6属19種が確認されています。

それだけに赤ちゃんにも様々特徴があります。

特に目立った特徴をしているのは、前述した皇帝ペンギンの赤ちゃんのほかにも、例えばオウサマペンギンの赤ちゃんは茶色の羽毛でもこもこしていて、実は大きさが親より大きいことで知られます。

これは、厳しい冬を乗り越えるためにたくさんの餌をもらうことにより、成長してしまうからだとか。

赤ちゃんのもこもことしている羽毛は「錦羽」といい、孵化した直後はこれが薄いので、親が温めてあげないと体温調節ができません。

孵化から2週間ほどすると、第二幼綿羽に生え変わります。

ペンギンの赤ちゃんは、生まれて1週間くらいで目が開き、見えるようになります。

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また、ペンギンの赤ちゃんは、生まれたばかりの頃は「ペンギンミルク」と呼ばれる、親ペンギンが胃から出す液体を飲んで育ちます。

これは、親ペンギンが餌を胃の中で消化したものです。

ペンギンは餌袋を持ちませんから、餌を胃で蓄えて持ってくるのです。

赤ちゃんは、全身が胃袋なんじゃないかと思うくらいにたくさんの餌を食べますから、親も大変です。

ペンギンの赤ちゃんは、群れを作って餌をとって来る親を待っていることがありますが、この場合、親鳥は餌をとって戻ってくると雛を呼ぶための鳴き声を発します。

このとき、親の鳴き声を聞き取ると赤ちゃんも鳴き声で応え、巣のあった場所に連れて帰り餌を与えます。

このとき、赤ちゃんは他の親にねだることはありますが、親の方は自分の子以外には餌を与えることはないと言われています。

まとめ

ペンギンの大人ももちろんかわいいですが、もこもこまんまるな赤ちゃんがたくさんいる姿は、見ていて和みます。

しかし、あのなかから自分の親から餌をもらう手段が鳴き声だとは驚きました。

確かにあれだけいたら、見た目では分からないだろうとは思いますが、親の鳴き声の個体差を聞き分けるとは、小さくても耳がとてもいいのですね。

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