その昔、戦争の攻撃手段としても使われたスカンクのおならは、その強烈なにおいを発することで、敵からの攻撃を遠ざけるメリットをもちます。
おならと呼ばれておりますが、実際はスカンクのお尻にある臭腺から分泌液を放射する行為のことを指します。
そのおならのにおいは、スカンクの世界では臭ければ臭いほど、メスにモテるとされております。
なぜ、臭いほど、メスにモテるのでしょうか。
スカンクはおならが臭いほど、もてるって本当ですか？
実は、スカンクは、自分が放射したおならを臭いとは感じておりません。
それは、別のオスが放射したおならでも同様。
スカンクたちは、おならを臭いと感じることなく生活することができるため、おならに対する耐性をもった動物と言えるでしょう。
そのおならのにおいを活用した行為の一つに、スカンクの求愛行動があります。
好みのメスを見つけたオスは、そのメスに対し、おならを放射し、自分の気持ちをアピールします。
スカンクたちのおならは、求愛行動の際に発せられるフェロモン作用をもっており、求愛行動の手段として活用されているということになります。
ですが、ただ、おならをかけるだけで、異性にモテるスカンクになれるわけではありません。
モテるスカンクになるには、どのスカンクよりも臭いおならを発しなければなりません。
おならが臭ければ臭いほど良いとされる理由は、外敵に襲われにくく、安心して暮らすことができるからになります。
少しでも強い遺伝子が欲しいのは、動物の世界では、至極当たり前のことであり、その強いオスをめぐって、メス同士が戦うことは、いわば日常茶飯事と言っても過言ではありません。
こういった理由から、おならが臭ければ臭いほど、異性にモテるとされているとのことです。
まとめ
外敵から身を守るためのおならのにおいが、モテる証明になるとはまったく不思議な世界ですが、スカンクの住む世界では、彼らが滅びないための、将来へ命をつなぐ重要な行為となっております。
ペットとして飼う場合は、おならのにおいの原因となる臭腺を除去しますので、そのにおいで困ることはありません。
また、繁殖を希望される場合についても、オスとメスを同時に飼うことで、繁殖にも期待がもてるとのことです。
