コウモリが超音波を発して様々な情報を得ることを、エコーロケーションといいます。

コウモリは小型コウモリ類とオオコウモリ類に分けられ、超音波によるエコーロケーションを利用するのは主に小型コウモリ類です。

オオコウモリは超音波を出さず、視覚を頼りに飛び、主食である果物を探します。

超音波を出す小型コウモリはエコーロケーションによって周囲の様子をさぐり、暗い洞窟の中や夜の空を飛ぶことができます。

では、コウモリはどのように超音波を出し、利用しているのでしょうか。

コウモリ 超音波 出し方 効果

コウモリの超音波の出し方

コウモリは、人間と同じように声帯を震わせて鼻や口から超音波を出します。

超音波と聞くと何か特別なビームでも発しているかのように想像してしまいますが、実はコウモリの声なのです。

人間の可聴域は20Hzから2万Hzだと言われていますが個人差が大きく、一番聞き取りやすいのは500Hzから4000Hzだと言われています。

コウモリは人間の聴力の限界である2万Hzを超える高い周波数の音を出すことができ、これを超音波と呼んでいるのです。

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コウモリが出す超音波の効果

発した超音波は対象物にぶつかり、反射して戻ってきます。

この反射してきた超音波を受け取ることで、障害物の有無や食事である虫の動きなどのさまざまな情報を得ます。

これをエコーロケーションといいます。

障害物や虫までの距離は、発した超音波が反射して戻ってくるまでの時間で測ることができます。

エサとなる生き物が動いている場合はドップラー効果によって戻ってくる周波数が変わるため、エサとコウモリとの動く速度の差が分かります。

また、大きい物に超音波が当たると戻ってくる超音波の量が多く、小さい物に超音波が当たると戻ってくる超音波の量が少ないことから、周辺にある物の大きさを知ることができます。

このような超音波の効果によってコウモリは暗闇の中を飛び回り、エサとなる虫を捕食することができるのです。

まとめ

コウモリが出す超音波の周波数には幅があり、コウモリが出す低い周波数の超音波は2万Hzです。

これは人間がぎりぎり聞き取ることのできる周波数で、静かな夜に耳を澄ますとコウモリの声が聞こえてくるかもしれません。

コウモリは効果的に超音波を利用して周囲の状況を把握し、夜の空を食事の為に飛び回るのです。

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