ふぁふぁっとした毛並みや丸みを帯びた体から、コアラには可愛らしいイメージや柔らかい動物の印象がありますね。

しかしながら、コアラにはびっくりするほど鋭い爪を持っています。

オーストラリアの、タスマニア島に生息する同じ有袋類、タスマニアデビルのように狩りをする訳でもなく、1日のほとんどを眠っていたり、モグモグとユーカリの葉を食べたりして暮らしているコアラの爪が、鋭いのはどうしてなのでしょうか。

コアラ 爪鋭い

コアラの爪が鋭い理由とその作りは?

コアラの爪が鋭いのは、生活の場である木に効率よく登るためです。

樹上生活者という表現がピッタリなコアラが、上手に木の上に登れないようでは、安全な生活を送ることはできません。

柔らかそうにみえるコアラの体、じつは筋肉質でとくに四肢の筋肉が発達しています。

優れた筋肉の働きで木の上に登ることができ、さらに樹上の素早い移動が可能です。

木に登ったり、移動したりするために効果を発揮するのが、コアラの手足にある鋭い爪で木の表面や幹をしっかりと掴みます。

手足の指先には5本の鋭い爪があり、前足の2本の指、第1指と第2指は残りの3本の指と向かい合っており、違う方向に動かすことができます。

そのため、木や枝などを力強く掴むことができます。

これは、人の親指と他の指との動きをイメージすると分かりやすいでしょう。

後足は第2指と第3指を除く、第1指と他の指が向かい合っており、木々を掴みやすい作りです。

スポンサードリンク

また、癒合している第2指と第3指は毛繕いに使います。

コアラが持つ鋭い爪は、コアラが生息しているかを知る手掛かりの一つに結びつきます。

コアラが木に登るとき、前足の鋭い爪を木の皮に突き刺し登るため、コアラがいる木には爪痕が残るのです。

残された爪痕や、その他の生活痕を手掛かりにコアラが生息している木や生息範囲を特定していきます。

コアラを抱っこする、触れ合う機会が観光スポットでありますが、イメージしているよりもコアラは力強く、鋭い爪を持っていること心掛けておきましょう。

まとめ

ここでは、コアラが持つ鋭い爪についてみてきました。

コアラは木の上で1日の大半を過ごす生き物です。

そのため、木の皮に爪を突き刺ししっかりと木を掴むために鋭い爪が必要な訳ですね。

スポンサードリンク