普段わたしたちは、骨などは気にすることはあまりないかと思います。
しかし一度、怪我などで骨折をするとそのありがたみを感じます。
とくに足などは、怪我をしてしまうと一生不便になってしまいます。
それは人であっても、馬であっても同じなのです。
馬がかかる骨の病気とは?
ホースの骨の病気としては、やはり足の骨の病気が多いです。
代表的なものとしては、管骨瘤、管骨々膜炎や骨膜炎、末節骨骨折というものがあります。
詳しい説明は省きますが、たとえば管骨瘤という病気では、第二中手骨と第三中手骨の部分に異常がでます。
この第二と第三とをつなぐ靭帯に、炎症と骨の異常が起きて腫れ上がる病気です。
簡単に言うと、前足などの関節部分が腫れ上がったように隆起する、骨の変形と炎症の病気です。
原因は関節の軟骨にある靭帯になんらかの負荷がかかり、傷つくことによって起こります。
末節骨骨折というものもあります。
これは足先、つまり蹄におきる病気です。
蹄のひび割れや変形、骨折などが起きます。
原因は歩行による摩擦や衝撃、蹄の栄養不足からの乾燥です。
人でも馬でも同じですが、正しい姿勢で正しい歩行をしなくてはなりません。
ですが馬にも個性があり、歩き方はそれぞれです。
クセによって蹄にかかる衝撃は異なります。
それがひび割れや骨折の要因となるのです。
そのため、競走馬などでは蹄鉄を用いて足先の変形を防いでいるのです。
競走馬といえば、レースホースにだけ現れる骨の病気があります。
それは管骨々膜炎、俗にいうソエです。
2歳前後の若馬によく発症する骨膜炎で、部位は第三中手骨です。
症状としては管骨と呼ばれる部分が炎症を起こします。
ズキズキする痛みがおこり、歩行及び走ることが困難になります。
しかし、これは若いがゆえの一過性の病気で、安静をとらせることで完治します。
まだまだ他にも骨に関する病気はありますが、今回はこの辺で。
まとめ
馬がかかりやすい骨の病気は、足に多い傾向があります。
人でもそうであるように、骨と骨をつなぐ関節部分の炎症や骨髄の異常があります。
ときにそれは馬の歩行を妨げる疾患であり、若馬の場合は成長のための通過点でもあります。
いずれの場合も負荷のかかりすぎが原因であり、細やかなケアが病気を防ぎます。