ハリネズミとネズミ、どちらもネズミの名前がついているので、同じ仲間だと思っていませんか?
また、体の毛を立てて自分の身を守る、ハリネズミとヤマアラシですが、こちらも同じように考えていませんか?
実は名前からは本当の姿はわからないのです。
今回はハリネズミとネズミとヤマアラシの違いについて紹介します。
ハリネズミとネズミの違いは何?
ハリネズミは‘ネズミ’とついているので、ネズミの仲間だと思う人は多いのではないでしょうか。
日本の動物の名前には、見た目でつけられたものが多くありますが、ハリネズミもその一つといっていいでしょう。
実はハリネズミはネズミの仲間ではなく、モグラの仲間なのです。
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大きな違いは歯です。
ネズミはげっ歯目といって、硬い木の実などを食べられる丈夫な歯を持っています。
ハリネズミはネズミのような丈夫な歯は持っていません。
むしろ、柔らかい物を食べるようにできています。
生息地域に関しては、ネズミは世界各地に分布しているのに対して、ハリネズミはヨーロッパやアフリカ中近東、東アジアなどでのみ生息しています。
共通点としてはどちらも夜行性という事があります。
ハリネズミとヤマアラシの違いは何?
ハリネズミもヤマアラシもどちらも針毛を持つ動物として知られており、間違いやすいようです。
ヤマアラシはネズミ目(げっ歯目)の動物です。
生息域は、ユーラシア大陸や、南北アメリカ大陸に分布しています。
体の大きさは、ハリネズミが大体20cm位なのに対し、ヤマアラシは60~90cmとハリネズミの約3倍の大きさがあり、日本では動物園でしか見る事はできません。
互いの特徴である毛針ですが、ハリネズミの針毛は体毛の1本1本がまとまって硬化したもので、警戒している時には体を丸めて針を立てます。
自分から攻撃を仕掛けることはないようです。
ヤマアラシの針毛は体の側面と背面にあり、針を逆立てることで肉食獣の外敵に対抗し、時には攻撃を仕掛ける事もあります。
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まとめ
ハリネズミとネズミ、そしてヤマアラシの違い、随分と多いですね。
そもそも、見かけだけでは、その正体はわからないということでしょうか。
本来はヤマアラシこそハリネズミという名前の方が正解な気がします。