アルパカの特徴と言えば、もふもふの毛並みと、にょきっと伸びた長い首です。

長い首の動物は、他にキリンが思い浮かびますね。

これはサバンナで暮らす生物が外敵から身を守るために、優位な形質が遺伝したためだと考えられています。

一方、アルパカにはピューマなどの外敵がいます。

アルパカの首が長いのも、キリンと同じく、外敵から身を守るためなのでしょうか?

調べてみました。

アルパカ 首 長い 理由

 アルパカの首が長い理由は、祖先にあった?

アルパカの首はなぜ長いのか?

それを紐解くために、アルパカの進化の過程を調べてみましょう。

アルパカは、実はラクダの仲間です。

分類上はラクダ目ラクダ科。

このラクダ科に属するのは現在、西アジア、中央アジアに生息するラクダ2種と、南米のアンデス高原地帯に生息するアルパカ、ラマなど4種のみです。

それにしても、ユーラシア大陸ど真ん中の砂漠にいるラクダと、南米の高地にいるアルパカが仲間というのは、不思議な気持ちになりませんか?

しかし本当は不思議なことではなく、実はラクダ科の祖先は、最初は北アメリカ大陸に生息していたと考えられています。

1000万年前以上前という遠い昔から、ラクダ科の祖先はキリンのように長い首を持っていました。

彼らの首が長かった理由は、やはりそれが進化の過程で優位な形質として遺伝したためと思われます。

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ラクダ科の中で最も大きいティタノティロプスは、肩高3.5mと、現在のラクダやアルパカに比べて巨大でした。

彼らは長い首を利用して、高所の葉を餌として生活していたと考えられています。

ティタノティロプスの他にも、ラクダ科の祖先は様々に分化した進化を遂げましたが、その多くは、氷河期の終わり頃には地球上から姿を消していました。

氷河期の環境の変化に適応できなかったためとも、海を渡ってきた人間に狩りつくされたためとも言われています。

そんな中、アルパカとラクダの直接の祖先は、当時は陸続きだった大陸を渡って、南アメリカとユーラシアへと生息域を移しました。

そして、アルパカは高山地帯、ラクダは砂漠という厳しい環境下で生活することになりました。

現在のアルパカは寒冷な気候に対応するために厚い毛を纏っています。

一方、ラクダは乾燥地帯で水分を蓄えるためのこぶが進化しています。

生息域を変えて、それぞれ別の進化を遂げた、アルパカとラクダ。

彼らの長い首は、北アメリカ大陸にいた頃の、祖先の名残りではないかと考えられています。

まとめ

今回はアルパカの首が長い理由をまとめました。

首の長さのヒミツが、実は1000万年以上前の祖先に関わっていたことに、歴史のロマンを感じますね!

厳しい環境で長い時を生きてきたアルパカ。

これからも人間と、良い関係を築いていきたいですね。

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