幼い頃聞いた昔ばなしに、必ず出てきていた動物と言えば、犬や猫、そしてネズミにそして『馬』を思い出すのではないでしょうか。
日本の民話などでは、農耕馬でよく出てきたと思います。
武将達が騎馬している絵なども、よく見かけますね。
勿論、海外でも遥か昔から『馬』とは同じように関わり合いが有りました。
近年では、自動車が登場したことにより、一般的に『馬』は身近ではなくなってしまいました。
実は、私も『馬』について、よくは知らなかったのでちょっと調べてみる事にしました。
今回は、その中でも意外と知らない方が多いのでは?と思われる『馬の寿命』についてまとめてみました。
馬の平均寿命とその幅について
一般的な馬の寿命は、20年から30年と言われている様ですね。
しかしこれは、普通に大往生した場合かと思われます。
どういうことかと言いますと・・・。
人間と馬の関係はかなり古く、それこそ紀元前4000年頃の遺物で馬の手綱の様なものが発見されているそうです。
その様な昔から人間の役に立って貰っているせいかもしれませんが、モンゴルのとある地区以外「野生の馬」は絶滅したとされています。
移動目的の馬車を引かせたり、荷物を体に積んで運んでもらったり、その結果で軍事に利用されたりと人間の歴史の中ではとても関わりのある動物ですね。
勿論、軍事だけでなく、旅商人が荷物を運んでもらったり、田や畑を耕したりする事を手伝ってもらったりと、生活の中でも重要な存在でした。
軍馬などは戦場で主と共に果ててしまったり、無茶な使われ方もあったでしょうから、農耕馬や比較的無理のない馬車馬に比べると、平均寿命としては数値が下がったことと思われます。
上記にも挙げましたが、近年の自動車の登場などにより、『馬』が一般家庭に居るという時代ではなくなりました。
しかしながら、戦争で馬を利用しなくなる事と比例してかは分かりませんが、現代で身近な『馬』と言われれば、競馬の『馬』が、思いつくかもしれませんね。
競走馬としての馬たちは、産まれた時から速く走る事を考えられている為、勝手な人間の思惑によって若いうちからでも手を下されることがとても多いそうです。
その様な数字を追ってしまえば、かなりの寿命の短さになってしまいます。
逆に、競走馬で活躍した後も引退後に乗馬場でお仕事したり、繁殖馬をして残りの余生を過ごして平均寿命より長生きした馬たちも、勿論多数居ます。
日本では有名な長寿の馬と言えば、5冠馬で有名な「シンザン」ですね。
彼は、35歳まで長生きしてくれました。
そしてその「シンザン」の日本記録を破った「シャルロット」というサラブレットは39歳にして存命中です。
記録が残っているサラブレット種では世界でも一番の長寿らしいです。
健やかに記録を伸ばして欲しいですね。
では、世界で一番長生きした馬というと・・・?
イギリスの「オールドビリー」というお馬さんです。
なんと62歳の記録保持者です。
馬の年齢を人間の年齢に簡単に換算する時は、「馬年齢×4」と言われてますが・・・。
え!?240歳!?となるのですが・・・幾つか調べても、その突込みが見当たらなかったので、どういう考えをしたらいいのでしょうか・・・?
最近の悩みどころです。
まとめ
『馬』は記憶力が良く、自分を愛情込めて育ててくれた人を生涯覚えてくれいるそうです。
信頼に値する人には、ちゃんと恩を返してくれる心を持った優しい動物です。
乗馬をする事によって癒されるという「ホースセラピー」もあるぐらいです。
そんな昔から、人と信頼関係を築いてくれていた「お馬さん」達が、一頭でも多く天寿を全う出来るようになって欲しいと思います。