「狐」と聞くと、日本ではほとんどの人は黄色っぽい毛並みに尖った耳、つり目気味で尻尾の太い動物を想像するのではないでしょうか。
ちょうど昔話によく登場するような狐が一般的なイメージですね。
しかし、世界には姿かたちや生態が異なる、実にさまざまな種類の狐が存在しています。
日本の狐に似たものから、犬と見分けの付かないものや、狐だと言われなければ、おおよそ狐だとわからないような狐まで、さまざまな種類の狐が世界のどんなところに生息しているのかをご紹介します。
世界の狐はどのように分布しているの?
アフリカ
- オオミミギツネ
- ケープギツネ
- フェネック
- ハイイロギツネ
- オジロスナギツネ
アジア
- チベットスナギツネ
- コサックギツネ
- ベンガルギツネ
南米
- カニクイギツネ(カニクイイヌ)
- クルペオギツネ
- キットギツネ
- セチュラギツネ
- セチュラギツネ
北米
- スイフトギツネ
- シマハイイロギツネ
北極圏
- ホッキョクギツネ
その他(北半球の広範囲)
- ギンギツネ
- アカギツネ
日本にいる狐
日本では北海道にキタキツネ(アカギツネ亜種)
本州・四国・九州にホンドギツネ(アカギツネ亜種)が分布しています。
*亜種(あしゅ)とは、種類を同じにするには違いがある、違いが少ない別の種類という意味。
世界の狐の分布の特長
一般的にアフリカなど暑い地域で生息するキツネの特長は、耳が大きいことが挙げられます。
暑い環境で過ごす狐たちは、放熱をする必要があります。
大きな耳は放熱に適しています。
また、砂漠など砂の中にいる昆虫を探し当てるのに、聴覚が発達した結果とも言われています。
反対に北極やアジアのチベット地方など寒いところに生息する狐は、耳が小さいのが特長です。
これは暑い地域の狐と違って、熱を逃がさないよう、表面面積が少なくなっているためです。
従って、耳だけでなく、手足も短い傾向があります。
また、毛の色も夏と冬とでは変わります。
ホッキョクギツネなどは、冬は真っ白ですが、夏はグレイがかった色に変色します。
まとめ
このように、狐は世界中いたるところに分布しています。
狐は日本国内外の民話や童話によく登場することからも、世界の人々の生活に比較的身近な動物として関わっていることがわかります。