リス科の小動物、プレーリードッグは日本ではあまり馴染みのない動物かもしれません。
しかし、エサを求めて背伸びする立ち姿などは愛嬌があり魅了されるファンもしばしば。
そんなプレーリードッグ、もし自宅で飼育するとしたらいくらで販売されているの?
プレーリードッグの相場を調べてみました。
プレーリードッグの値段相場!高いのには理由がある!
一般的な小動物であれば、もちろん種類や血統によって相場は変動しますが、ウサギで数千円、高いもので数万円。
もう少し小さいモルモットだと五千円前後、高くとも1万円だとか。
犬や猫に比べると小柄で手が出しやすい小動物たちは、ペットとしても人気を博しています。
では、同じ小動物のプレーリードッグの相場は?
これが驚きの20万円~25万円!
体長は30センチほどとウサギと大差ないように思われますが、この違い一体どこにあるのでしょうか。
プレーリードッグの価格が高騰している事情は、プレーリードッグをめぐる入手難易度の高さが関係しています。
実は、2003年からアメリカでプレーリードッグの輸出入を禁止する法案が成立し、日本はプレーリードッグを輸入することができないのです。
現在、法案は規制が緩くなり、徐々に輸入は解除されていますが、日本はまだ規制されたままです。
なぜ規制されてしまったかというと、プレーリードッグが感染症を持っているリスクがあったからです。
一時期、アメリカ大陸内でプレーリードッグが農地を荒らしたために、過密なプレーリードッグの頭数を減らす為の駆除が行われた時期がありました。
そのころ、日本でもプレーリードッグをペットとして愛玩するブームがありましたので、大量に輸入されていました。
しかし乱暴な方法で集められ、輸入されたプレーリードッグは病原体をもっていたり、そもそも身体が弱っていてすぐに亡くなってしまうこともしばしばでした。
そういった事情から、現在国内で流通しているのは国内で繁殖させたプレーリードッグのみとなっています。
輸入ができない分、頭数には限りがあるため高騰しているワケです。
まとめ
どうしてプレーリードッグはこんなに値段が高いの?
その理由には悲しい歴史が関わっていたんですね。
農作物を荒らすことは、もちろん看過できませんが、私たちのエゴで大量に駆除され、大量に輸入されるというのも安易に行ってはいけないのだと痛感させられます。