うさぎの梅毒(トレポネーマ症)をご存知でしょうか。
若いうさぎがかかる場合は、母子感染によって感染します。
子うさぎの本症の発病は、生後2.5~3ヶ月齢に集中するとされます。
人の梅毒とは病原菌が違い、人への感染の心配はないそうです。
うさぎの梅毒の原因と症状!
接合によって感染するものだそうです。
症状は、オスの場合はペニスの周囲や包皮に、メスの場合は外陰部や肛門範囲に、発赤やただれなどの皮膚炎の症状がでて、その後かさぶた状になるそうです。
患部をなめることによって、鼻や唇などに同様の症状が現れた時点で、気づくことが多いようです。
くしゃみと鼻水がひどくなったら、梅毒の可能性を疑ったほうが良いようです。
あるうさぎさんは、パスツレラ症と診断され、抗生薬を飲んでいたけれど治らなくてひどくなる一方だったので、セカンドオピニオンを求められ別の獣医さんに罹ったところ、梅毒と診断されたそうです。
症状が似ているそうですが、注意が必要ですね。
治療法としては、クロラムフェニコールという抗生剤を数週間投与します。
人にはペニシリンが特効薬とされていますが、うさぎにとっては、腸内細菌にダメージを与えることが多く、加えてクロストリジウムという菌を増殖させ、腸性毒血症を招くために投与を禁止されているそうです。
完治してから2週間は投与を続けることで、その後数年間は、再発しないのだそうです。
まとめ
獣医さんによると、薬の投与により劇的に改善するので、それほど怖い病気ではないのだそうですが、ストレスがかかると再発する場合があるそうなので、生活環境を整えてあげることが大切なのだそうです。
鼻の周りがガサガサしてきたら、梅毒なのかもしれません。
獣医さんによっては、誤った判断をされて、投与された薬が合わず症状が悪化するなどというケースもあるそうなので、うさぎに詳しい良い獣医さんを探しておくことも大切なのだなあと思わされました。
また、別の獣医さんのホームページには、クロラムフェニコールという梅毒の抗生物質を飲ませるのに、この薬が強烈に苦いために、それを和らげるために調合したクロロマイセチンパルミテート液(小児用)というシロップ剤が、どこの動物病院にもあったのだそうですが、2010年に完全に製造中止となってしまい頭を抱えているのだそうです。
何とかどこかで、製造を再開してもらいたいものです。