うっ滞という病気になるうさぎは、結構多いようです。
原因は様々で、ストレスや食事バランスの乱れ、歯のトラブルや別の病気が影響している事もあります。
何らかの原因により、胃腸の動きが悪くなることで食欲がなくなり、糞が出ない、お腹にガスが溜まるなどの症状が出ます。
うさぎは、お腹が痛くなり動かなくなります。
半日以上食事をせず、糞も出ない時は、病院での治療が必要ですが、少しでも餌や水を口にして小さな糞が出る時や、すぐに病院に行けない時に、自宅で出来る事はどんなことでしょうか。
うさぎのうっ滞!どうすれば改善できる?
うっ滞の症状として、餌や水分を口にする量が減る、体温が下がる、糞がいつもより小さい、尿も少ない、あまり動かないなどがあります。
耳を触ってみて、体温が下がっていると分かった場合は、温めてあげましょう。
部屋の温度を上げたり、ケージに毛布などをかけて保温してあげたりしましょう。
うさぎが嫌がらなければ、体の冷えている場所を触って温めてあげたり、マッサージをしてあげたりするのもおすすめです。
マッサージは、お腹を痛がるようであれば背中を触ってあげるとよいです。
目安として、耳が温まるまで続けてあげましょう。
餌は、胃腸の働きが低下しているので、消化酵素を含む物をあげます。
牧草を、沢山与えるとよいでしょう。
ペレットを与える場合は、お湯でふやかしてあげましょう。
また、うさぎにも好みはありますが、パイナップルも消化酵素を含んでいるので、与えると良いようです。
うさぎがうっ滞になったら野菜を食べさせるといいの?
うっ滞は、胃腸の消化機能が悪くなって起こります。
食物繊維の豊富な牧草を、食べさせると良いと言われていますが、水分補給も必要です。
水やぬるま湯を飲まないような時は、水分を含んだ野菜を食べさせるのも良いです。
しかし、野菜を食べ過ぎると、水分が多過ぎで下痢になる事があるので、量には気を付けましょう。
それから野菜なら、何でも食べさせて良いわけでは無いので注意しましょう。
キャベツは、水分が多くて下痢になり易いし、お腹にガスが溜まり易くなる成分を含んでいると、言われています。
与え過ぎに注意しましょう。
うさぎといえば、人参というイメージが強い方も多いでしょう。
しかし、うさぎにとって人参は高カロリーで、食べ過ぎ注意の野菜なのです。
人参の葉の方は、害の少ない部分です。
セロリは、食物繊維が豊富で水分もあり害の少ない野菜です。
ただし、繊維が多いため胃や腸で繊維が絡まらないように、小さく切ってから与えることをお勧めします。
要注意な野菜は、イモ類と豆類です。
うさぎは、でんぷん質を分解出来ません。
他にもシュウ酸が多い野菜や、水分が多い野菜はあまり与えないほうがよいようです。
野菜がうっ滞を改善するとは言えませんが、野菜の水分で症状が軽くなっていくこともあるようです。
しかし、野菜を食べ過ぎると下痢になるので注意が必要です。
まとめ
うっ滞は、うさぎにとって特別な病気ではありません。
しかし、うさぎは飲み込んだ物を吐き出すことが出来ないので、糞が出ないことは大問題です。
うっ滞の初期で、少しでも食べ物や水分を口にすることが出来て、少しでも糞が出るのであれば、自宅で改善させることも出来る病気です。
しかし急激に悪化したり、重症になったりすれば命にかかわることもある病気です。
少しでも、うさぎの様子に違和感があり、不安がある時は病院で診てもらいましょう。