日本でコアラを見ようと思うと、限られたわずかな場所にしかいません。
ですので、簡単にお目にかかれる動物ではないのです。
そんな中でコアラの赤ちゃんともなると、その姿を見た人はいったいどのくらいいるのでしょうか?
きっととても少ないと思います。
コアラは哺乳類の中でも特殊な有袋類です。
コアラの赤ちゃんは未熟な状態で産まれ、生後1年まではお母さんのお腹の袋で育ちます。
哺乳類なので、もちろんおっぱいを飲むのですが、1年近くおっぱいだけで育つのでしょうか?
コアラの赤ちゃんは見られる動物ではない為、その生態についても、そんなに多く知られてはいないのではないでしょうか?
コアラは糞を食べるのか?
コアラの赤ちゃんはとても未熟で、生後間もないころは耳もなく、目もみえません。
そんな赤ちゃんは産まれてすぐ、お母さんのお腹の袋の中にあるおっぱいを本能で探し、飲むのです。
初めはおっぱいだけを飲んでいるのですが、生後22週を過ぎたあたりから、パップと呼ばれる、母親の特殊な排泄物(糞状のもの)を食べ始めます。
これは人間で言う、離乳食です。
コアラの主食はユーカリの葉です。
このユーカリの葉には毒素が含まれているため、体の中で解毒しなければならないのです。
赤ちゃんコアラには、この解毒するのに必要な微生物がいない為、パップを食べることにより、ユーカリの味を覚え、消化するための微生物を、お母さんからもらっているのです。
まとめ
コアラの赤ちゃんは、母親の糞を食べるというのは、その文章から思うものとは違います。
確かに、排泄物なのですが、通常の糞とは違うのです。
排泄物と聞くと我々人間は、体に必要ないものを出しているとい思いがちですが、そのイメージとは大きく異なります。
お母さんコアラは、自分の盲腸で程よくユーカリを消化し、ペースト状にして赤ちゃんに与えるために出すのです。
離乳食を体内で作っているのです。
それも、赤ちゃんがきちんと成長していく為には必要不可欠なものなのです。
パップによって、赤ちゃんはユーカリの葉を自分で、食べられるようになっていくのです。
要するに生きていけるようになるのです。
私たち人間ととても似ていますね。
そう考えると、コアラという動物がとても身近に感じるのではないでしょうか?