カマドウマは見かけが気持ち悪いので嫌われています。
ただ、人に害を加えるわけではありません。
むやみに嫌うのもどうかとは思いますが、お風呂などで見かけるとやはりぞっとします。
トイレで見てしまうと、出るものでなくなりそうです。
そんなカマドウマは、「便所コオロギ」とも呼ばれています。
今回は、カマドウマが便所コオロギと呼ばれるようになった訳について紹介します。
なぜカマドウマは「便所コオロギ」というのか?
カマドウマという名前の由来は、昔からかまどの近くでよく見かけて、馬のように跳ねるから「カマドウマ」と呼ばれるようになったとのことです。
他にはオカマコオロギという呼び名もあります。
このオカマは「釜」のことのようです。
いくら人には害がないといっても食事をつくるところで見かけると嫌ですね。
カマドウマが、便所コオロギと呼ばれるようになったのは、トイレがまだ水洗トイレではなく、汲み取り式のトイレだったころの話です。
カマドウマは、湿気が多く、暗くて狭い所が好きなので、昔のトイレを好きだったのでしょう。
また昔のトイレは屋外にあった事も多かったのも理由の一つと考えられます。
仮に屋内にあっても、侵入するための隙間も今の家よりも多かったでしょう。
とは言うものの、トイレばかりに出没していたのではなく、正式名にあるようにかまどの近くが最も多かったようです。
かまどのまわりは湿気が強い上に暖かいからかもしれません。
名前に「便所」とついたのは嫌われ者だからかもしれません。
便所と名のつく虫は他にもいます。
ザトウムシは「便所グモ」ミズアブは「便所バチ」ワラジムシはずばりそのものの「便所ムシ」です。
どれも、特にトイレが好きで出てきているわけでもないのに、トイレにいるだけで、嫌われ者はきっと「便所」の名前を付けられてしまうのかもしれません。
まとめ
どうやら、便所コオロギの名は、便所によくでてくるというよりも、見かけが悪くて嫌われているからのようです。
このカマドウマですが、見かけそのものも気持ちが悪いですが、飛んで逃げる時に想像以上に跳ねて、自分の方に飛んできたら、と思うととてもぞっとします。
悪い事をするわけでもないのに、少し気の毒な気はしますが、仲よくしたいとは思えません。