動物園で良く見かけるウマ、ロバ、ポニーの3種類はいずれも人気があります。
そのほかにもウマとロバを交配させた「ラバ」や「ケッティ」という動物もしばしば見かけます。
人気とは裏腹に、ウマ、ロバ、ポニーを見分けるのは難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。
それもそのはずで、ウマとロバ、さらにはポニーも、ともにウマ科の動物の仲間です。
だからこそ見分けづらいのです。
ではどういったところに3者の違いがあるのでしょうか。
今回は気になるウマ、ロバ、ポニーの違いについて詳しくご紹介していきたいと思います。
馬とロバ、ポニーの違いとは
まずは、ウマとロバの違いからです。
そもそも、ロバはウマ科ウマ属の動物で、遺伝子レベルで見ると、ウマと97%も一致しているそうです。
というのも、ウマとロバの先祖は同じ「ヒラコテリウム」という動物です。
ではどこが違うのでしょうか。
ロバはウマと比べると一般的に身体が小さく、足やひづめも小さいです。
対してロバの耳はウマと比べ長く、その長さはウサギのように長いため、ロバは別名「ウサギ馬」とも呼ばれます。
性格面で見ると、ウマは人間に対して従順な性格であるのに対し、ロバは頑固な性格です。
こうした特徴から家畜としてはウマの方が好まれる傾向にあります。
次に、ロバとポニーの違いについてです。
ロバとポニーの大きさはほぼ等しいですが、耳の長さと尻尾の毛の量に違いがあります。
ロバの耳は上記の通り長いです。
また、尻尾の毛の量がポニーの方が多く、ロバの尻尾の毛は少なめです。
ウマをそのまま小さくしたのが、ポニーだと考えると3者の違いがわかりやすいでしょう。
また3者とも家畜として飼育されていますが、その用途でも違いがあります。
ポニーは炭鉱等で多く使役され、馬は乗馬用、ポニーは高山や乾燥地帯での使役で活躍してきました。
まとめ
今回はウマ、ロバ、ポニーの違いについてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
ウマとロバの遺伝子はほぼ一緒だということには驚きですね。
ウマとロバがそっくりなのも納得です。
ウマ、ロバ、ポニーはなかなか見分けることが難しいですが、身体の大きさや耳の長さの違いで区別することができるのですね。
こうしたところに注目して動物園で3者を見てみると面白いかもしれませんね。