基本タコもイカも墨を吐きます。
しかしイカとタコでは、その墨の役割や吐く目的が違うようです。
タコの墨は、粘着性も少なく煙幕のような役割を果たします。
墨は、体の中にある墨汁嚢と言う袋で作られ漏斗という部分から吐き出されますが、毒を持つといわれるヒョウモンダコには墨袋がないと言われています。
漏斗は口のようにみえるが実は腕の真ん中にあり、墨汁の補充は30分程度で墨汁嚢は満タンになります。
タコの墨は肝臓に埋まったような形になっており、取り出すのはなかなか難しいとされています。
タコが墨を吐く理由とは?
墨を吐く理由として以前は、煙幕で逃げるためのものだといわれていましたが、最近タコの天敵はウツボであることから、ウツボが血のにおいを辿って追ってくるためウツボの嗅覚を麻痺させる、かにの感覚を麻痺させる等のために墨を吐きます。
天敵であるウツボに対してだけはそもそも視力が弱いので、煙幕の目的で視界をさえぎるというのはあまり意味がないようです。
実際タコは驚かされなければ墨を吐くことはありません。
タコの墨の役割にはどんな効果があるのでしょうか?
タコの墨はさらさらで、吐いた瞬間にさっと広がるために煙幕のような役割と、その中にある成分と共に敵から身を守ると言う役割を果たしています。
タコは、逃げる行動としてジェット噴射も使います。
しかしながらこの力が弱いため、墨で煙幕を作りながらジェット噴射の2つで1セットにしすることで逃げるようです。
まとめ
どうやらタコもイカのどちらも、敵に襲われたときにうまく逃げる方法として墨を吐くようです。
さらにタコは刺激のある成分が墨には含まれており、天敵などを麻痺させ自分の身を守ることが主な目的のようです。
まるで忍者のように相手を煙に巻くようです。
真っ暗な深海にいるタコもいるようですが、深海では真っ暗なので墨を吐いても意味がなく、深海にすむタコの中には墨袋が退化しているものもあります。
加えてヒョウモンダコなども墨袋がないのではといわれています。
このように同じように墨を吐くイカとタコですが、まったく違う理由と役割があります。