馬も鼻血を出します。
しかし、いったい何が原因で鼻血が出るのでしょうか。
鼻血の種類の紹介も交えながら、馬が鼻血を出す原因について知識を深めていきましょう。
命に関わる鼻血もありますので、馬と接する方、興味がある方は必見です。
馬が鼻血を出す原因の種類
馬の鼻血には4種類あります。
人間の鼻血と同じ鼻粘膜からの出血が2種類、出血量多めが1種類、命に関わる大量出血が1種類です。
鼻血が習慣化してしまうことが多いので、競走馬は鼻血による出走制限が設けられています。
鼻血の原因は鼻の外傷、炎症の他に運動による肺からの出血や菌による動脈破裂があります。
馬の鼻血の原因
一つ目が人間もよくある鼻をぶつけるなどの外傷による出血です。
興奮した馬が柵やゲートに鼻をぶつけて、鼻の内部に傷が出来て出血します。
二つ目が鼻の内部の炎症による出血です。
こちらも人間でも起こる現象です。
鼻の内部に出来物などが出来て潰れることで鼻から出血します。
三つ目が肺から出血する運動誘発性肺出血という出血です。
特徴は上記二つの出血より出血量が多く泡沫を含んでいます。
出血しやすい馬は強度運動をする競走馬用の馬が多いです。
激しい運動をすることで、肺の内部の毛細血管が破裂し出血した血が鼻から出てきます。
レースの上位になるほど運動誘発性肺出血をしやすい傾向にあります。
四つ目は動脈が破裂して大量出血する喉嚢真菌症による動脈破裂という出血です。
喉嚢真菌症は感染症の一種です。
複数の菌が原因菌として関与していますが、主な原因菌は厩舎の敷料や乾草に多く含まれます。
主な原因菌と共に、その他の複数の菌を体内に取り込むことで発症すると推測されています。
出血多量で命を落とすこともある鼻から出血する原因です。
まとめ
馬にも鼻血は有ります。
鼻から流れ出る血が、体内のどこから出血しているかによって命に関わってきます。
鼻の外傷、炎症、肺出血、動脈破裂の順で深刻度が高くなり出血量が多くなっていきます。
出血だけでも一大事ですが、その出血箇所が一概に鼻からだとしても、原因をしっかりと見極めなければ尊い命を失ってしまうこともあります。
早急に診断、処置をするようにしましょう。
特に命に関わる動脈破裂の出血は感染症が原因ですので、厩舎の通気を良くして衛生状態を良くすることが予防につながります。