動物たちの鳴き声にはさまざまな意味があります。

仲間同士の存在確認や縄張りの主張と威嚇、繁殖期の求愛など鳴き声は必要なコミュニケーションツールといえるでしょう。

それでは、夜の森に姿をみせるムササビはどのような鳴き方をするのでしょうか。

ここでは、ムササビの鳴き声についてみていきましょう。

ムササビ 鳴き声

ムササビの鳴き声とその役割とは?

「グルルルルグルルル」や「キュルルルルル」など、いくつかのバリエーションはありますが、これがムササビの鳴き声です。

ムササビは夜行性の生き物ですから、日没後により活動が活発となります。

「グルルルル」という鳴き声は、日暮れあたりからよく聞かれるため、暗い森のなかで姿がみえないムササビ同士の存在や場所の確認の鳴き声と考えられます。

繁殖期の求愛シーンの鳴き声はハッキリとしていませんが、存在確認の鳴き声に変化をつけているのかもしれません。

「キュルルル」や「キュルキュル」は、警戒音としての鳴き声です。

連続的に鳴き声をあげたり、音の強弱に違いがあったりしますが、これは、警戒の重要性やレベルに応じての鳴き声の変化といえるでしょう。

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聞く人によっては、「キョロロロ」などと聞こえる場合もあるほど、その状況により鳴き声に違いがあります。

オスのムササビは約2ヘクタールの行動圏を持ちますが、縄張りという意識はないため、オス同士の行動圏は重なり合います。

そのため、ほかのムササビのオスに対しての警戒というよりは、行動圏に侵入した外敵への警戒とともに、外敵の存在を仲間に知らせる鳴き声という意味合いが強いといえるでしょう。

これに対してメスのムササビの行動圏は約1ヘクタールですが、それぞれに縄張りを持ちます。

もちろん、先ほど触れた外敵への警戒という意味もありますが、自分の縄張りに侵入したムササビへの警戒という意味も、鳴き声はあわせ持つと考えられます。

まとめ

ここまで、ムササビの鳴き声についてみてきました。

「グルルルルグルルル」という声はムササビ同士の存在確認の鳴き声で、「キュルルルルル」や「キュルキュル」は警戒のため鳴き声とお伝えしました。

鳴き声の頻度や強弱などバリエーションの違いはありますが、姿の見えない夜の森のなか、ムササビの鳴き声は自分の存在や意思を伝える大切な役割を担っています。

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