鹿といえばとても可愛らしい動物だという印象をお持ちの方も多いことと思います。
その一方で、増えすぎてしまった地域もあり、鹿による農作物被害にあっている方がとても多いのも現状です。
そんな増えすぎた鹿たちから大切な農作物を守るため、どんな方法があるのでしょうか?
今回は鹿対策のための柵について調べていきたいと思います。
鹿よけの柵、高さは?
日本に生息しているニホンジカには7種類の亜種がいます。
エゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、マゲシカなどですが、北に生息する種ほどサイズが大きいです。
地面から肩甲骨上部までの高さは種によりますが、オスで約70-130cm、メスで60-110cmほどとされています。
これは肩上部までの高さなので、頭部までの高さも含めるとさらに背が高いということになりますね。
また鹿はジャンプ力にも優れています。
この点を考慮すると相当高い柵が必要ということになります。
一般的にシカ用の柵は2m以上の高さが推奨されていますが、一方目にする事が多い製品では1.5mほどの柵で対応可としているところもあります。
また最初の資材キットのものだと高さ2mのものは少なく、また問い合わせが必要な事が多いです。
ただやはり、エゾシカなど大型のシカだと、2m-2.5m以上だとより安心できるでしょう。
鹿よけの柵、価格は?
柵といっても、その種類は色々あります。
おもにネット柵、金属柵、電気柵などですが、鹿よけ柵は高さが必要なので、イノシシ避けのものよりコストがかかります。
効果的に柵を設置するためのポイントは、フェンスの隙間をなるべく小さくすることです。
ネット柵の場合には斜めにネットを張り、柵の手前2mほど地面に垂らすと良いです。
そうすることで、脚にネットが絡まるのを嫌う鹿の侵入を防止できます。
このほか地面の高低差にも注意し、潜り抜け防止のため接地面を杭などで補強すること、電気柵の場合は支柱を増やして電線同士の隙間が広がらないようにすることなどがあります。
当然コストは、柵の高さ、そして段数の多さに左右されます。
電気柵の場合、地面から1本目のワイヤーまでは20㎝ほど、その後は30cm位ごとにワイヤーを張っていくのが良いとされています。
100mの資材セットなんかもありますが、そういった製品だと金属柵で30万円以上、電気柵になると50万円ほどのお値段のようですが、これも色々な条件で様々です。
また耐久性などを考慮した材質なんかもあり、材質によっても大きく価格が変わります。
2mごとに買えるセットなんかもあるので、ご予算に合わせて色々と選択されると良いと思います。
まとめ
鹿対策の柵は高さが必要で、コストもかかってしまうということが分かりました。
鹿と同様、サル対策にも高さが必要なのだそうですが、ご予算に合わせた柵で大切な農作物を野生動物から守り、動物と人間が共存、またうまく住み分けられることを願っています。