「人間とサルはよく似ていて祖先が同じだからなんだよ」、とはるか昔に先生に教わった気がします。
大人になって調べてみると、遺伝子的にもチンパンジーやゴリラなど98パーセント近く同じでびっくりしました。
でも、よく観察してると、チンパンジーにはしっぽがあるのに人間、ゴリラにはしっぽはありません。
しっぽはどこに行ってしまったのでしょうか。
同じ哺乳類なのにゴリラの尻尾は消えてしまった?
まず、哺乳類だけでなくほかの動物や鳥、両生類、魚など多くの場合の動物は尻尾を持っていることが多いです。
尻尾の役割としては、カンガルーの太くて長い尻尾は体の支えにしています。
仁王立ちしてる時も尻尾で支えてますよね。
魚の場合はスムーズに泳ぎまわるためとかじ取りに使われています。
他にも身近な犬などは感情を表すときに尻尾を振ったり丸めたりしますし、鳥はバランスをとったり、速度の調整かじ取りだけでなく、異性へのアピールに派手に進化した場合もあります。
トカゲなどは、敵に襲われたときに、おとりとして尻尾を切り離して逃げることもできます。
そして、人間に近いサルたちは器用に尻尾を使い、木に固定させてぶら下がったりして、手のように器用に活用しています。
そんな尻尾ですが人間やゴリラには見た感じありません。
これは、進化の過程で四足歩行から二足歩行になり、体のバランスをとる必要も木などにぶら下がる必要もなくなり、尻尾が必要なくなったためと考えられています。
また、感情や他者へのアピールなどに尻尾を使わなくともゴリラは人間のように目を合わせコミュニケーションをとることもします。
ですので、ほかの生き物もそうですが、だんだん必要ない機能や器官は進化の過程で退化、消滅することが多くあります。
尻尾もその進化の過程で無くなっていったのでしょう。
しかし、名残はあります。
外に尻尾がないだけで尾てい骨という、ちょうど尻尾があったあたりに小さな尻尾のような骨が残っています。
まとめ
人間の遺伝子にとても近いゴリラは尻尾がないことも、顔の表情でコミュニケーションがとれることも共通点が多くありました。
進化の過程でだんだん必要ないものがなくなっていきその一つが尻尾だとしても体の中に骨として残っているのはなんだか、すごい昔は同じサルだったんだなと感じます。
ほかの動物もそうですが、人間との共通点を探すのも楽しそうですよね。