ハリネズミの病気の中で、目に関するものが多いのはご存じでしょうか。
ハリネズミの体の構造上仕方のないものもありますが、生活環境である程度防げるものや早期発見で症状を軽くできるものもあります。
今回は、ハリネズミの目の病気に関して紹介します。
ハリネズミの目の病気は?
ハリネズミの目が飛び出る病気とは?
ハリネズミは何らかの原因による外傷や目の炎症、過度な脂肪の蓄積(眼球の後ろ側に脂肪がたまり、眼球を押し出す)などが原因で眼球の突出が見られます。
過度な脂肪の蓄積の原因は、食べ過ぎや運動不足が原因と考えられます。
また、そもそもハリネズミは、眼球の大きさに対して、眼窩(目が収まる頭蓋骨のくぼみ)が小さいので、なお眼球の突出が起きやすいのではないか、と言われています。
眼球突出になってしまうと、瞼を閉じることができないため、目が乾燥し、怪我をしやすくなり、最後には失明の可能性もあります。
眼球突出の状況次第では、瞼を縫い合わせる、眼球摘出などの処置を行う事もあります。
ハリネズミの目にできものができる病気とは?
ハリネズミは、目の周りにできものができることがあります。
眼球の裏にできものができて、眼球突出とはならず、できものがそのまま出てきてしまう場合です。
また、体のどこかの傷から入った細菌が、眼球に移動して眼球が細菌に感染して腐ってしまうこともあります。
この場合は眼球が通常よりも大きくなってしまいます。
その他に、目に傷ができて、細菌に感染すると、角膜炎になる、あるいは角膜腫瘍の原因となることがあります。
この場合は目の充血が見られるので、異常を見つけたら、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
その他に、ハリネズミが年を重ねると、人と同じように白内障になることがあります。
白内障は目の水晶体が白く濁ってしまう病気で、ハリネズミの目をよくみると白くなっている事が確認できます。
人と違って目の手術ができないため、治療が困難です。
しかし、ハリネズミはもともと視力に頼った暮らしをしていないので、生活に大きな支障はないのではないか、と言われています。
また、白内障になると緑内障を併発する可能性があります。
緑内障とは、眼圧が上がる病気で、最悪眼球が破裂する事もあります。
その前に、眼球の摘出を行わなければ、ハリネズミにとって大きな負担になります。
まとめ
かわいい目をした、ハリネズミですが、目が飛び出しやすい体の構造になっていたのですね。
最悪の場合眼球の摘出、などと聞くと飼い主さんは穏やかではないでしょう。
しかし、ハリネズミは、元々目に頼った生活はしていないようなので、それでも暮らしていけるようです。
どちらにしても病気にならない様に普段から環境に気を付ける、なってもすぐに獣医さんに診察をお願いできるよう普段から心がけたいものです。